愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ18)

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牽制＋見せつけページ18

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私の両親は海外出張が多いため、家にいないのが普通だ

だから大体集まるのは私の家で、3人は家の暗証番号も知ってるから、気まぐれに来たり帰ったりすることが多いんだけど

『アイスなら買ってこないとないけど』

HC「俺が深夜に来るとアイス食いに来たっていう発想になるのやめれる？ㅎ」

『大体そうじゃんㅎ』

HC「まあ、否定はできない。アイスないなら買い行こうよ」

『いいけど。今何時だと思ってるんですかねㅎ』

HC「そんなの深夜の1:30だろㅎ」

『私たち一応補導される歳なんだけどな』

HC「1回もされたことないから」

『そうなんだよね。私たち老けてるのかなㅎ』

HC「大人っぽいって言えよㅎ」

そんなドンヒョガの誘いに何度もついて行ってるけど

本当に補導されたことなんて1回もないんだよね

だからこの時間に家を出ることに抵抗はないが

深夜に突然やってくるのなんてドンヒョガくらいだよ

ソミとジェノなら夜来たとしてももうちょい早いし

家から出て鍵を閉めると、パーカーのフードを被ってサンダルで歩くドンヒョガの隣を歩く

『あ、ない』

HC「なにが」

『ジェミナに買おうと思ってたお菓子がないんだよねー』

HC「相変わらず仲良いのな」

『まあねー。たまにお菓子くれるからさ、さすがにお返ししなきゃじゃん？』

HC「クッキー？」

『うん』

HC「どこのやつ？」

『あ、ジェミナは自分で作ったやつくれるんだよ』

あれ、話したこと無かったっけ？て

そんな雰囲気でドンヒョガに教えてあげたらすごい無表情で見られた

HC「あいつお菓子作るの？」

『うん。料理得意なんだって』

HC「へー、お菓子ならソミだって上手いじゃん」

『そうだね。ソミのが1番美味しい』

HC「ふっ、ソミが聞いたら大喜びだろうなㅎ」

そう言って、次はクスクス笑って何かを突然思いついたのか

「あ、俺が買うわ」て言い始めた

『何を？』

HC「ジェミナに渡すお菓子。いつもAがお世話になってますって明日渡すわ」

『ドンヒョガが？ジェミナに興味あるの？』

HC「まあ、色んな意味でな」

『へー。で、アイス何買う？』

HC「俺これにする。Aは？」

『私はねー、これかな』

ドンヒョガがジェミナのお菓子を買う意味がいまいち理解できなかったけど、まあ好きにさせようと思う

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