愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ17)

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HC「なあ、お前さ」

『なに？』

HC「なんで断ろうとしなかったの？」

『………付き合える気はしたから』

HC「意味わかんないんだけど。俺ら4人だけってそう約束してるよね？お前の1番って俺らじゃないの？」

家に帰ってくると、私の部屋に入った瞬間にドンヒョガに責められたし、ソミは少し泣きそうな顔をしてた

『私の1番はみんなだよ』

HC「じゃあこれからも彼氏なんていらないだろ？1ミリでも作ろうと思うなよ」

『ごめん。ソミ泣かないで』

SM「だって、Aに彼氏できたら悲しいもん」

『これからも作らないよ。ソミたちが1番だし、ソミたちだけが大好きだから』

SM「ほんとに？」

『うん』

SM「ならいいよ。許してあげる」

『ふふ、ありがとう』

別に私だけが告白されるわけじゃない

みんなも頻繁に告白されるのに、私のには過剰に口を挟んでくる

まあ、みんなみたいに、すぐにその告白を断らないから口を出されるんだろうけど

そんな出来事があってからは、すぐに告白を断るようになったし

それが認められたのか、前よりは口を挟まれなくなった

だから、私含めて4人とも彼氏や彼女ができたことはない

お互いがそんな立場も担っているからいらないのかもしれない

でも、私はみんなよりは一般論が頭にあるので、彼氏も作ってみたいなって気持ちはたまに芽生えたりするけど

それを悟られないようにするのが大変だ

だってみんな鋭いからすぐに気づくんだよ

この前だって、私何も言ってないのにロンジュナに抱きしめらたことをドンヒョガは感じ取ってたしさ

でも、やっぱりみんなのことは1番だし大好きだし愛してるから

悲しませたくないし心配させたくもないから、3人の言うことに従ってるうちにそれが当たり前みたいになっていった

だから苦痛なことはないけど、たまに私たちの関係に亀裂が入ったらどうしようって

外から壊されないように、部外者たちを警戒するようになった

まあ、それは警戒しといて損はないと思う

こうやって4人だけの秘密なんかが増えていって

成長すると共に洗脳されて行った結果

普通じゃない、周りには説明が難しい関係になったんだ

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