愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ16)

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それから小学校に入ると幼稚園より人が増えるから

4人だけで過ごすっていう理想の形が現実では難しいことがわかったのか

周りにダダ漏れな束縛はなくなったけど、その分4人だけの秘密ができたり、スキンシップを多く取ったりするようになった

___8歳の時

SM「この人たちは好き同士だからちゅーしてるんだよね？」

HC「うん。好き同士じゃないとしないよー！」

SM「じゃあ、私たちもするの？」

HC「できるよ！俺ら好き同士だもん！」

JN「僕したことないよ？」

HC「俺もない！だからはじめてだねー！」

JN「Aは？」

『したことないよ』

SM「じゃあみんなはじめてだね！」

その時は4人で恋愛ドラマを見てたんだけど、当時はキスシーンが不思議だったんだろうな

その後「みんな好きだから」てそんな理由で1人ずつとちゃんと口にキスしたんだよ

だから、私たち4人のファーストキスはお互いってことになる

まあ、順番的に正確な私の初めてはジェノだったかな？

___13歳の時

先輩「Aちゃん、あのね」

『はい』

先輩「好きなんだ」

『あ………。そうなんですね、ありがとうございます』

先輩「だから、付き合ってくれない？」

その言葉に、好きじゃないけど付き合える気はするなって

そんなことを思って、「よろしくお願いします」て返事をしようとしていた時だった

HC「A〜！早く来て！」

SM「帰るよ〜！」

そう大きな声で下駄箱から呼ばれるから、そちらに視線をやれば、いつの間にかジェノが私の横に立っていた

先輩「あ、引き止めてごめんね。返事はまた今度でもいいから」

『あっ、えっと……』

そうやって戸惑って居たら、ジェノが私の耳元に顔を近づけて

「ごめんなさい、付き合えませんって早く言って」て

そう言った後に先輩の前でわざと見せつけるように手を繋いできた

『あの、お気持ちはありがたいです。でも、付き合えません。ごめんなさい』

先輩「そっか、その子と付き合ってるの？」

それに「違います」て答えようとしたら

ジェノが「すみません、もう行きますね」て

私の手を引いてドンヒョガとソミの所に歩き出した

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