愛執と偏愛は隣り合わせ (ページ11)

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私の家につくと、ドンヒョガは当たり前のように洗面所で手を洗って

それから私よりも先に私の部屋に入っていった

『ドンヒョガ〜！』

HC「ん〜？」

『お茶でいいの〜？』

HC「うーん」

そんなやり取りを階段でして部屋に持ってくと

早く座れって顔で急かしてきた

HC「まず、Aの交友関係についてだけど」

『うん』

HC「俺もお前の次に友達が多いし、ソミとジェノ程鎖国する勇気は無い。だからお前が俺らが生活しづらくないように、俺らを思って周りと仲良くしてくれてんのもわかってる」

『うん』

HC「それはありがたいよ？でも、ソミの言葉を借りるなら、そんなに友達って必要か？」

『その、わかんないの』

HC「何が」

『どこまでの人と仲良くするべきで、どこからの人と関係を持たないようにすればいいのかがわからないの。声を掛けてくれる子には表向きでも仲良くしちゃう、どうしても良い顔しちゃう。だからそんなに必要かと聞かれてもわからない』

自分に良くしてくれようとする人とは仲良くしちゃうし

それがどんな人で何歳であってもそう

だから私の場合は同じ年だけには収まらなくて

人との縁の切り方とかも分からないし

1番分かりそうなドンヒョガに言ってみたはいいけど

わかってくれるかな、それが心配だけど

HC「それは、俺もわかんねぇーよ。でもAは誰に対しても仲良くしすぎだからそうなるんだよな？」

『うん。だって友達じゃなくて知り合いの距離感がわからないから』

HC「ふっ、お前ってほんと人たらしだよな」

『……悪口？』

HC「ちげーよ。褒めてんだよㅎ」

そう言って、私の手を握るドンヒョガは

しょうがないなって感じで私の手を撫でてくる

HC「まあそれはしょうがないってことにする」

『見逃してくれるんだ』

HC「しょうがねぇーよ、俺もわかんねぇーんだもん」

『ありがとう』

HC「まあ、うん。それで俺の気持ちも知ってもらわないといけないんだけど」

『そうだったね』

HC「確かに俺はあんまりお前に気持ちを言わないけどさ」

『うん』

HC「それはお互い様だろ？」

『まあ、私も聞かれなきゃ言わないかも』

HC「だろ？でもお前は俺らに束縛しないし、仲良いならいいんじゃない？てスタンスだろ？そこが俺とは違うんだよ」

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