非常階段での秘密 (ページ17)

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『げ、なにそれ……』

JM「Aヌナの連絡先の名前」

JN「仲良い人はみんなそうなってるからㅎ」

『あ、そうなんだね。それにしてもハートが多いね』

JM「Aヌナは？なんて登録してるの？」

『"ナ・ジェミン"』

JM「は？」

JW「まって、そしたら俺のもキム・ジョンウ？」

『ジョンウは"いい匂いがする姉のいるジョンウ"』

JW「なにそれㅎ」

『ジョンウの情報を並べたんだよㅎ』

そう教えてあげると、さっきまでちょっと不貞腐れたのが笑顔になったらしい

ほんとこの子単純だよね、わかりやすい

JM「なんで俺は"ナ・ジェミン"なの？」

『登録した時は名前しか知らないもん』

JM「今すぐ名前変えてよね」

『はいはいㅎ何にする？』

JM「"彼氏♥"でもいいよ？」

『………虚言は良くないって』

JM「バレたら困る人でもいるの？」

『彼氏にバレたらどうすんのよ』

そう、ガチトーンで冗談を言えば

みんなシーンとなって私の顔を見る

JW「は？今すぐそいつに電話してここで別れな」

『おぉ、勢いがすごいな。冗談じゃんㅎ』

JM「………Aヌナこそ虚言は良くないよ」

『そうですね？気をつけますㅎ』

MK「マジで今ここの空気凍ったからね？ㅎ」

『ごめんごめん。そんな真に受けると思ってなくてㅎ』

そして結局ジェミナの名前は「ジェミナ♥♥♥」になって

何故かヘチャナの名前も「ヘチャナ♥♥♥」にされた

連絡先の登録名ってそんなに重要なのか？

そう思いながらしぶしぶスマホをしまった

そしてバスに乗り込んで座れなかったから

前の方で固まって立ってることにしたんだけど

大学のバスって満員電車並に乗るじゃんね

だから押されて潰れそうになってたら

ジョンウが引っ張ってみんなの立ってる内側に移動させてくれたんだけど

みんながデカくて壁が立ちはだかってるみたい

でも、こうやって近くに行ってみないと気づかないこともあってさ

『みんなめっちゃいい匂いするね』

JM「ふはっ、ここでその感想？ㅎ」

HC「Aヌナもいい匂いする」

『ありがとうㅎ』

JW「てかまた香水変えた？」

『うん。ちょっと甘いのに変えたんだけど、前のやつの方がよかった？』

そう聞くと「どっちも好き」て爽やかに言うから

ジョンウのファンなら今ので死んでるだろうなって思った

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