小説家の恋愛事情 (ページ9)

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『え、ドラマですか？』

編集者「そうです。脚本書いて欲しいっていうお話がいくつか来てて」

『あー、話のジャンルは？』

編集者「恋愛とサスペンスとファンタジーですね」

『1度持ち帰って内容を確認して、またご連絡しますね』

編集者「はい。まあ、まずは来週のサイン会で、その件が終わってから考えていただいて」

『わかりました』

サイン会の流れを説明された後、ドラマの脚本の話が来て

ファンタジーは断るとして、サスペンスなら得意分野だけど

恋愛物は少ししか書いたことがないから

恋愛物かー、って考えながら本屋に立ち寄った

彼氏も当分いなかったし恋愛もしてないから

最近の子たちの恋愛がわからなくて

少女漫画やライトノベル、TL系の人気があるものと

自分が気になったものを買ってみたものの

これでドラマの脚本書けんのか？てため息が出た

JM「Aヌナ、突然どうしたの」

『え？』

JM「そんな、漫画とか滅多に読まないのに」

『あー、この仕事受けてみようと思って』

そう言って、帰ってきて早々

私を物珍しそうに見ていたジェミナに企画書を見せると

不思議そうな顔をされた

JM「Aヌナが恋愛系なんて、珍しい」

『ドラマの脚本書くならもっと売れるし？』

JM「まあ、確かにそうだけど」

『サスペンスならすぐにでも書けるんだけど、恋愛系は難しいからいっぱい情報源を買ってきたんだよ』

JM「………こんなのまで」

『ジェミナもこういうの読んだりするの？』

JM「そういえば恋愛系は読んでこなかったな」

『ソヒョン先生がサスペンス系だもんね』

JM「うん。だからサスペンスとか戦闘系とか？」

『まあ、男の子ならそうだよね』

そう言って、読み途中の漫画に視線を戻したら

「これ読んでみてもいい？」て

気になる物があったらしい

『それ読んだら感想教えて』

JM「はーい」

『あ、こっちも読んでくれてもいいよ？ㅎ』

JM「俺に仕事させようとしてる？ㅎ」

『頼りにしてますㅎ』

JM「まあいいけどㅎ」

そしてそこにあった5冊くらいの漫画を持っていき

「いつまで？」て聞いてくるから

私の仕事への協力性が高くて、もう、頭が上がりません

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