小説家の恋愛事情 (ページ8)

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・（JM）ページ8

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JM said

マンションのエントランスまで

エレベーターで下りて

エントランス内ですれ違う人に頭を下げたりして

高校までの道を進む

慣れないと言えば嘘だけど

やっぱりAヌナと離れるのは

毎日少しだけ怖いんだ

俺の母さんが突然亡くなって

これからどうするべきなのか、とか

どうやって生きていくんだろう、とか

何にも分からなかった俺が

唯一頼れたのがAヌナだった

だからこそ、この人まで居なくなって

Aヌナから離れて、その間に何かあったらって

この家を出る時は少し憂鬱になる

その分家に帰って来たら安心するけどね

HC「おはよー」

「ん、おはよ」

RJ「………今日も負のオーラ凄いな」

「今だけだから」

RJ「まあ、朝なんてそんなもんだよなㅎ」

JN「みんなそうでしょー、学校行くの毎日だるいし」

HC「それはお前、朝起きれないからだろ？」

JN「………起こしてくれてもいいんだよ？」

HC「なんでだよ。めんどくせぇーなㅎ」

中学では特別仲がいい友達はできなかったんだけど

俺には入学当初から仲良くしてくれて

素が出せる友達が3人もできた

まだ、Aヌナには話してないんだけどね

「あっ、その本……」

RJ「ん？お前この人のやつ読むの？」

「まあ、うん」

RJ「ちょっとタイトルが気になって買ったの」

「面白いよ、それ」

RJ「まじ？じゃあ買って正解だな」

HC「誰のやつ？」

RJ「パク・Aって人の本」

HC「あー、あの綺麗な人ね」

RJ「そう」

JN「テレビでたまに見るよね」

HC「この前雑誌にも載ってたな」

RJ「なんか、中学の友達が今回のサイン会当たったって騒いでたよ」

HC「サイン会？すげーじゃん」

RJ「作家なのに、アイドル並みに倍率高いらしい」

JN「え、そうなの？その人も大変だろうね」

そしてこの3人には

俺の家庭の事情は話してあるけど

引き取ってくれた人が

あの美人小説家のパク・Aだなんて言ってないから

心の中でAヌナの評判を喜んでみるものの

俺の本心は嫉妬してて

Aヌナに、それ以上興味持たないでって

そう思っちゃうのはやっぱり我儘かな

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