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『あ、言い忘れてた』
JM「何を？」
『絶対私の家だから遠慮するだろうなって』
JM「……ん？」
『中学からは遠いけど、高校からはここ近いでしょ？』
JM「うん」
『もし、家に連れて来たい友達がいたら是非連れてきてね！それから彼女も遠慮せずに！』
JM「ふっ、わかった。ありがとうㅎ」
ジェミナの友達や彼女には会ってみたいし
複雑な家庭環境を知ったとしても、憐れむより、普通に接してくれるような
そんなお友達が居たらいいなって思うんだよね
私にはできなかったから
施設育ちだとどうしても憐れまれて、私に話しかけるのがまるでタブーみたいな
そんな空気を経験したことがあるからこそ、ジェミナのことが心配なんだ
『あと……』
JM「うん」
『思ったことはちゃんと言うこと』
JM「……うん」
『嫌なら嫌、好きなら好き、悲しいとか寂しいとか、これがしたいとか欲しいとか、あれが食べたいとか、思ってることは口に出すこと。言ってくれないと私悲しいからね〜』
JM「うん、わかったㅎ」
『さすがジェミナ。理解が早いㅎ』
JM「ふふ、まあねㅎ」
あと、ちゃんと甘えられる人を見つけてほしいな
私じゃなくても友達でも彼女でも
心の拠り所ができれば、私も安心するからさ
ジェミナは普通の子より大人びていて、状況を冷静に判断できるけど
その分感情が薄いなって思うから
そのストッパーを外してくれる誰かがいたらいいなって
姉のような気持ちでそんなことを考えた
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作者名：☆rrk☆
| 作成日時：2023年10月15日 14時
