小説家の恋愛事情 (ページ29)

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ハジュンさんが帰った後、コップを片付けていると

「Aヌナが来たら大騒ぎだろうね」て

ジェミナが東高の講演会の資料を見ながら呟いた

『そうかなー？』

JM「うん。この前の雑誌も教室で見てる人多かったし」

『ほんと？それなら嬉しいな』

JM「でもさ、ちょっと嫌かも」

『なにが？』

JM「みんなにAヌナのこと知られるの」

『ふふ、でも私の事1番知ってるのはジェミナでしょ？』

JM「そうだけどさ。大切に隠してたものが見られちゃった気分……？」

そう、言葉では表しにくそうな感情を持っているジェミナに近づいて頭を撫でると

その資料を置いて私の両脇の下に手を入れて

そのまま持ち上げてジェミナの上に座らされた

『重くないの？』

JM「うん。重くない」

『ならいいけど。でも、これちょっと恥ずかしいんだけど……』

JM「恥ずかしいの？」

『うん』

JM「じゃあこうしよう」

そう言うと、私の首に手を回してジェミナの肩に顎を乗せて抱きつく体制にさせられた

JM「これで恥ずかしくないでしょ？」

『まあ、そうだけど。これじゃあジェミナが動けないよ』

JM「いいよ？俺ずっとこのままがいい」

『ふふ、何言ってんのㅎ』

なんか、この前デートしてから急にこういう事を言うようになったから本当に驚いてるんだけど

それを隠すように「何言ってんのㅎ」て流したら

耳にチュってキスをされたからまたびっくりした

『ちょ、ジェミナどうしたの？』

JM「いや？」

『嫌じゃないよ。でも急にどうしたの？』

JM「今日ハジュンさんに口説かれてたじゃん」

『口説かれてた？いつ？』

JM「俺とも仲良くしてくださいって、口説かれてた」

『あー、あれね』

JM「嬉しかった？」

『いや別に。なんとも思わなかったけど』

JM「ほんとに？」

『うん。ほんとに』

JM「ならいいけど」

そう言って、また耳にキスをしてくるから

ドキッとして恥ずかしくて冷静になろうと落ち着かせていたら

「耳真っ赤だね、可愛いㅎ」て笑われて完敗だった

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