小説家の恋愛事情 (ページ28)

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HJ「来月に東高での講演会のオファーが入ってるんですけど、どうします？」

『東高ですか？全然大丈夫ですよ？』

HJ「良かったです。連絡しておきますね。テーマは東高での思い出と、作家活動での楽しみや生きがいです。それから生徒たちの数行の作文をA先生が選んで紹介するコーナーと、質問を受ける時間が設けられる予定だそうです」

『分かりました。喋るのは何分程度で収めればいいですか？』

HJ「20分〜30分程で大丈夫みたいです。コーナーの時間もありますし」

『わかりました。原稿が上がったら送りますね』

HJ「よろしくお願いします。その原稿が出来次第こちらでパワポも作成しますね」

『はい。よろしくお願いします』

自宅に原稿を取りに来てもらったついでに

今後の予定なんかを話していたら、玄関の開く音が聞こえた

『おかえり』

JM「ただいま、あっ、こんばんは」

HJ「こんばんは。お邪魔してます」

JM「はい。ごゆっくりどうぞ」

『ねぇジェミナ』

JM「ん？」

『来月、東高で講演会することになったよ！』

JM「そうなの？」

『うん！今の高校生ってどんな話ならつまらなくないかな〜』

JM「Aヌナの話ならつまらなくないし、全員聞くと思うよ」

『ほんとに？それジェミナだけじゃない？ㅎ』

JM「ほんとだってㅎ」

HJ「ふふ、ほんと仲良いですねㅎ」

『当たり前じゃないですか〜ㅎ』

HJ「俺とも仲良くしてくださいよㅎ」

『何言ってるんですかㅎ』

そんな冗談を受け流して笑っていたら

心做しかジェミナの表情が暗くなった

『てかジェミナ、私の週刊誌見た？ㅎ』

JM「見たよㅎ出版社のロビーでマフラー巻くのに苦戦してるやつ」

HJ「あんな平和な記事あんまりないですからねㅎ」

『お恥ずかしい限りですけど、自分だといつも首に巻くだけだからオシャレなのやり慣れてないの絶対バレましたよㅎ』

HJ「でもたまに凝った巻き方してる時ありますよね？」

『ああ、あれはいつもジェミナが巻いてくれてて。だから自分じゃできないんですよ。でもあの日はちょっと挑戦してみようと思って手こずってる所を撮られちゃってㅎ』

HJ「あれいつもジェミンくんが巻いてるんですねㅎ」

『そうなんですよ〜』

そう言うと、ジェミナは「でもあの写真可愛かったよㅎ」て

クスクス笑ってたから安心した

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