小説家の恋愛事情 (ページ19)

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編集者「いや、失礼過ぎますよねあの監督」

JM「次からあの人との仕事無しにしてもらった方がいいんじゃない？」

『うん。もう、本当にそうしてほしいです。お仕事NGでお願いします』

編集者「わかりました。NGにしときますね」

監督さんたちを見送った後は

編集者さんと少しだけ打ち合わせをして解散した

『しんど……』

JM「うるさいし下品だし失礼すぎだよ、あの人」

『ね、ほんとそう。ああいう人は、若いってだけで見下す傾向があるから嫌になっちゃうよね』

JM「大丈夫？」

『むりかも〜』

そう言ってソファーに寝っ転がると

ジェミナが私の頭辺りに座って

「ここおいで」て自分の膝を叩いた

『膝枕？』

JM「うん」

『いいの？』

JM「いいよ」

『ふふ、ありがとう』

ジェミナの慰めを遠慮なく受け取って、膝に頭を乗せれば

ゆっくりと頭を撫でてくれるから落ちつく

『今日はー、何食べたい？』

JM「んー、なんだろう。焼肉？」

『それは私が好きな物じゃん〜。ジェミナの好きなやつ食べよーよㅎ』

JM「だから、焼肉だってばㅎ」

『絶対違うじゃんㅎ 思いつかないの？』

JM「焼肉がいいんだってㅎ」

『ほんとに？ㅎ』

JM「うんㅎ」

気を遣わせてしまっているが

ここもジェミナの優しさを尊重して素直に焼肉にしようか？

『ありがとね』

JM「なにが？」

『全部』

JM「ふふ、全部ってなにㅎ」

『全部は全部でーすㅎ』

そう言いながら外向きから仰向けに体制を変えると

ジェミナと目が合ったんだけど

本人はちょっとびっくりしていた

『なんでびっくりしてるの？ㅎ』

JM「急にこっち向いたからㅎ」

『それはごめんㅎ』

JM「別にいいけどさㅎ」

そんな話をしながら

私の頭を撫でる手は止まらないから

気持ちよくて、瞼が重くなってきた頃には

「Aヌナ、お疲れ様」て声と共に眠りに落ちていた

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