小説家の恋愛事情 (ページ17)

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苦手な人ページ17

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『あ、この前書いた恋愛ドラマの脚本、あれ通ったらしい』

JM「そうなの？おめでとう」

『ありがとう。それでね、ドラマの監督さんとか、その役に近い方々が家に挨拶しに来るらしいんだけど』

JM「うん」

『お願いがあってさ』

JM「俺に？」

『うん』

JM「なに？」

『一緒に出席してくれない……？』

ドラマの監督を聞いたら私がもう存分に苦手な部類の男性で

もちろん、編集者さんもついてくれるんだけど

それじゃ心細くて、高校生のジェミナには申し訳ないけど

一緒に出席してくれたりしないかなって

私の心の持ちようが変わるだけの話なんだけどね

JM「それはいいんだけど」

『いいの！？』

JM「え、うん。でも、俺なんかが出席して平気なの？」

『もちろん！相手方にもしジェミナのことを馬鹿にしたり悪く言う人がいるなら、こっちからこのドラマの話切るから』

JM「ふっ、そこまでするの？ㅎ」

『当たり前でしょ！？ジェミナを馬鹿にする人なんてミジンコ以下だもん』

そう答えると「ふふ、ミジンコってㅎ」て笑ってたけど

私は、本当にそう思ってるんだよ？

JM「その、相手方に苦手な人がいるの？」

『実は、ドラマの監督さんが私の苦手な部類で……ㅎ』

JM「てことは、俺も嫌いなタイプってわけねㅎ」

『そう。ごめんね？編集者さんもついてくれるけど、それだと会話を切り抜けられるか分からないし心細くてさ』

JM「ううん。俺、座ってるだけでいいの？」

『うん！私が初めにジェミナについては紹介するけど、話聞いてて変だなとか、こっちに不利だなって思うことがあれば教えて？私よりジェミナの方が賢くて理解できると思うし』

JM「わかった」

高校生に頼る私も小心者だけど

ジェミナがいた方が心強いんだもん

同席してくれるみたいだし

お礼にプレゼントでも買っておこうって思った

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