小説家の恋愛事情 (ページ15)

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ジェミナのお友達と一緒に夕飯を食べて

玄関でお見送りした後

「Aヌナ、ありがとね」て何故かお礼を言われた

『え？何が？』

JM「今日。夕飯まで出してくれて」

『あぁそれか。全然いいよー！また来る時言ってね！ケーキも買ってくるから！』

JM「ケーキの値段聞かれたから答えたんだけど、びっくりしてたよ」

『ふっ、まあ高校生ならそうだよね〜。私もソヒョン先生に出された時むせた記憶あるもんㅎ』

JM「ふふ、そんなこともあったねㅎ」

『その時ジェミナがさ、自分が飲んでたコップ渡してくれて、"大丈夫？飲んで！"て言ってくれたよねㅎ』

JM「めっちゃ咳き込んでたから飲み物渡した方がいいと思ったんだよㅎ」

そんな懐かしい話をしながら

食器なんかの片付けをしてたら

急に仕事のことを思い出した

『あ、あのさ』

JM「うん」

『恋愛系の小説を出す企画が出ててね。ちょっと書いてみたんだけど、ジェミナの意見を聞きたくて』

JM「いいよ。あらすじは？」

『大学生同士がバスの中で出会って、そこから発展してく感じなんだけど』

JM「体験談？」

『ストーリーはフィクションだけど、話の中で出てくる動作とかはちょっと体験したことも混ぜたよ』

そう答えながら原稿を渡すと

ソファーに座ってすぐに読み始めた

あ、そんな早急じゃなくてもよかったんだけど

ジェミナってさ、こういうお願いしたらすぐやってくれるよね

だからこういうのは大体次の日が休みの時に頼むようにしてる

学校あるのに、時間奪っちゃったら困るからね

そして原稿を読んでいるのを横目に

デスクに座って違う仕事を進めていると

「質問」てジェミナが声をかけてきた

『はい。なんでしょう』

JM「ここの、"髪を耳にかけて、その手を肩から手へと順に移動させると"てやつ。俺でやってみてくれない？」

『うん、いいよ』

デスクの横にやってきたジェミナの前に立って

目を見つめてジェミナの髪を耳にかけた後

その手を首から肩へ、肩から腕へとゆっくりと移動させ

最後には手を絡める動作で終えると

その手を引き寄せられて、小説と同様の展開になった

JM「………これって、Aヌナの体験談？」

『うん、そうだよ』

そう答えると「そっか、わかった」て

私から離れてまたソファーに戻って行った

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