小説家の恋愛事情 (ページ2)

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連絡を貰った日は海外で仕事をしてて、早急に片付けて帰国したけど

お通夜が始まる19:00には間に合わなくて

結局会場についたのは19:40くらいだった

ソヒョン先生に親戚は居なくて

編集者の方がお通夜やお葬式の手配をしてくださったそうだ

だから、ジェミナのことが余計心配でたまらなかった

会場についた頃には、皆さんが机を囲んで食事をして話し込んでいる状態だった

でも、そこにジェミナは居なくて

先生の遺影がある部屋に行くと、1人でそこに座っていた

『ジェミナ』

JM「Aヌナ……。来てくれてありがとう」

『当たり前だよ。でも、間に合わなくてごめん』

JM「ううん、来てくれただけで母さんも嬉しいと思うよ」

私が中学3年生の時ってこんなに大人びてたかな

そう思ったけど、まずは先生に手を合わせて

最後に棺の中の先生を確認して、ジェミナの隣に座った

『今日、何か食べた？』

JM「ううん、食欲なくて」

『そっか、でもちゃんと食べないと、先生心配するよ』

JM「そうかもね」

ぼーっと先生を見て、特に何かを喋るわけでもなく、ただ、この時間から進めない

そんな感じがして、下手に声はかけられなかった

だから、せめてもの思いで、ジェミナの頭をゆっくり撫でると

「はぁ…」てため息をついて涙を流し出した

JM「我慢してたのに」

『……我慢しなくていいじゃん』

JM「Aヌナも、こんな気持ちだった？」

『私の時は小さすぎて何にもわかんなかったから、ジェミナみたいにものすごく辛くはなかったよ』

JM「そっか……」

そう答えて抱きしめると

ゆっくりと背中に腕が回ってきて、乾いた笑いが聞こえた

JM「もっと、ありがとうって言っとけばよかったな」

『うん、私もそう思ってる』

JM「……Aヌナも？」

『うん、もっと会いに行けばよかったなって』

JM「そっか……」

そう言うと、私の肩に額を乗せて、泣いている顔を隠すようにした

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