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誰もいない部室に入って
冷蔵庫からドリンクを出して飲んで
ちょっと疲れたなって思いながら
練習着の袖を肩まであげて
裾を持って服をパタパタさせて風を入れていたら
「ガチャッ」て音がして誰か入ってきたので
「お疲れ様です」て瞬時に顔を上げたら
ヘチャン先輩だった
『あ、ドリンクもう無くなりました？』
HC「違う、まだある」
『あ、そうですか』
じゃあなんで来たんだよ
着替えに来たのか？それなら私出なきゃじゃん
『着替えます？』
HC「いや、大丈夫」
『あ、そうですか』
えー、じゃあ何しに来たんですか
てか何を企んでるの？
HC「お前さ」
『はい』
HC「本当に、やめんなよ？」
『え、はい、やめませんけど』
HC「そう、ならいい。あと、ビブスありがとう」
『え？あ、オンニから聞いたんですか？』
HC「うん、名前縫い直してくれたって。ありがとう」
『あぁ、いえ』
おう？なんだ？
真剣に感謝されると変な感じだな
『ふふ、それのために来たんですか？』
HC「まあ、そんなとこ」
『てっきりロンジュンさんに近づくなとか言われる
のかと』
HC「それはそうだけど、Aが悪いやつじゃないのは理解したから」
『そうですか』
珍しいもんだな
まだ会って１ヶ月くらいなのに
ライバルのことを信用するなんて
ヘチャン先輩って賢いんじゃなかったっけ？
『ロンジュンさん、綺麗ですよね』
HC「うん、でも可愛い所もある」
『そうなんですね。ロンジュンさんって、今まで彼女いました？』
HC「うん、いた事あるよ」
『その時、先輩は凄く苦しかったですか？』
HC「うん、また彼女かーって感じ。やっぱり女が好きだよねってなる」
まあ、同性の恋愛は難しいよね
偏見がないにしても
実際好き合う確率なんて低いしさ
『告白、したことあります？』
HC「あるわけないじゃん」
『告白は勇気がいることですもんね』
HC「いつものテンションで好きって言うのが精一杯。本気感出したら嫌がられそうだし」
いろいろあるよね
でも、ロンジュンさんって
相手が真剣ならちゃんと答えてくれそうだけどな
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作者名：☆rrk☆
| 作成日時：2023年9月6日 14時
