・ ページ6
︎ ︎ ︎
レクもいい感じに盛り上がってきて
これから山の中で過ごすのに、元気だな……
なんて思いながら窓の外で移り変わる景色を眺めていたら
「ねぇ、」て耳元で呟かれたからびっくりした
『なに？』
HC「そんなに外見てて面白い？」
『特に面白くは無いよ』
HC「じゃあなんでずっと見てんの？」
『え、暇じゃん。何もすることないし』
HC「じゃあ俺と話そうよ」
『何話すの？』
HC「なんでも？」
『なんでも……。あ、ジェノがさ』
HC「なんでジェノなんだよ。まあ、それで？」
『この前すごい褒めてたよ。バスケ凄くて一緒にやってて楽しいって』
HC「俺のことを？あのジェノが？」
『うん。ジェノは裏で褒めるタイプだよ』
HC「へー、ありがとう」
『うん』
HC「……え、終わり？」
『うん。もう話すこと無くなっちゃった』
HC「コミュニケーション能力大丈夫そう？」
『大丈夫じゃないと思う』
そう言って、また窓の外を見ようとすれば
「やー、そっち向くなって。こっち見ろ」て
肩を持って無理やりヘチャンの方に向きを変えられた
『なに』
HC「俺ら何、倦怠期かなんか？」
『倦怠期？何言ってんの？』
HC「冗談じゃん。そんな目で見んなよㅎ」
『てか何も話すことなくない？』
HC「あるって、いっぱいあるだろ？」
『別にないでしょ』
HC「今日の飯盒炊飯の意気込みは？」
『あ、そうだそれ』
HC「え、なに？」
『ユリね、料理すごい芸術的だから、お願いだからなんにも触らせないでね』
そう、真剣に伝えると
何故かこの人はクスクス笑い出して
「あ〜、おもしろっㅎ」て私の頭を2回ほど撫でた
え、なにびびるんだけどやめてくんない？
『なにが面白かったわけ？』
HC「いやっ、Aがあまりにも真剣にオブラートに包むから、普通に下手くそだから触らせんなって言えばいいのに。あっ、そういや悪口言わないんだもんなㅎ」
『まあ、あんまり言いたくはないけど』
HC「はぁー、ユリには秘密にしとくわ。ロンジュナにも伝えとく」
『うん、ありがとう』
HC「Aは？料理できんの？」
『うん、だから私やるよ』
HC「おー、頼もしいな」
その後も、ヘチャンから話題を振られて色んな話をしてたら
いつの間にか山の中に到着していた
わぁー、虫に刺されたくないな……
︎ ︎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆rrk☆
| 作成日時：2024年3月13日 3時
