仲良くならなきゃね (ページ5)

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林間学校ページ5

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6月の頭、とうとうこの日がやって来てしまい

2泊3日も自然の中で過ごすなんて嫌すぎて

昨日なんて森の中で熊に食べられる夢まで見たんだよ

そんな最悪の夢まで見たのにさ

『え、なんでユリっ、……あ、完全に忘れてた。てかロンジュナも？』

RJ「俺もバス酔うから前の席」

『じゃあ私あの子と座るの？』

HC「あの子って俺のこと？」

『え、いつから居た？』

HC「数秒前から」

『あー、そうなんだ。車酔いしない感じ？』

HC「うん。平気だけど」

『なるほど。じゃあ仕方ないね』

ここから2時間半も掛けて山に行くのに

その隣にずっとヘチャンが居るって考えたら

なんか、馴れなくて居心地は良くないよね

そんなことを思いながら

指定されてた後ろから3列目の席まで来たんだけど

『どっちがいい？』

HC「Aは？」

『え、いいよそっちが決めな？』

HC「じゃあ俺外」

『あ、そっち選ぶのね』

HC「外が良かった？」

『いや、私は窓側がいい』

HC「最初からそう言えばいいのに」

ほんとだ、私無意識に自分がどっちがいいって言ってる

やだなんか怖い、言わされた感あるじゃん

それで出発すると、バスの中ってだいたいレク(レクリエーション)があるじゃん？

私はこういうのが苦手だから

いつもはみんなのを傍観しながら外見て静かに過ごすんだけど

「やー！ヘチャナなんか歌えって！ㅎ」

HC「は？なんで俺が歌うんだよお前歌えよㅎ」

「はいっ！今からヘチャナが1曲歌います！ㅎ」

HC「はぁ……。わかったわかったㅎ」

この人の隣だと全く静かに過ごせない

でも、なんだかんだ要望に応えてあげて

なんなら歌が凄く上手でびっくりしてしまった

バスケも上手けりゃ、頭も良くておまけにモテる

この人、才能の塊なんだな。てか、別世界の人って感じ

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