仲良くならなきゃね (ページ34)

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放課後、言われた通り教室で時間を潰して

連絡が来てから下駄箱を出ると

校門に寄りかかるイケメンがいるから

みんな帰り際にチラチラ見るんだよね

やっぱり、どこへ行っても彼はモテるらしい

『ドンヒョク』

HC「………、また可愛くなった？」

『ん？会ったの3日前だし、そこからなんにも変わらないけど』

HC「いや、絶対なんか変わった」

『んー、あ、前髪切ったけど、それ？』

HC「それ。また可愛くなりやがって」

『ふふ、真顔で言わないでよ。でもありがとうㅎ』

ドンヒョクは、本当にできる男だと思う

こういう少しの変化に気づくから

なんかすごいなー、なんて感心しちゃうんだけど

HC「じゃあ俺はどこが変わったでしょーか」

『………、別にイケメンなのは変わらないけど』

HC「っ、お前それ他の男に絶対言うなよ？」

『うん。ドンヒョクにしか言わないよ？』

HC「……ならいいけど」

で、結局なにが変わったんだろうって

なんとなーく観察してたら少し風が吹いて

ん？あれ、香水の匂いが違うかもってことに気づいた

だから、みんなに見せつける様にドンヒョクに抱きついて

首に顔を近づければ

HC「ちょっ、え、A？」

『香水変えたんだね。正解でしょ？』

そう言って、ドンヒョクの顔をのぞき込むと

数秒目が合って、そのまま顔が近づいてきてキスされた

HC「正解だよ」

『でしょ？いい匂いだね』

HC「Aがこの前好きって言ってたやつにした」

『ふふ、そうなの？』

私の好きなものに変えるなんて

なんか、ドンヒョクって可愛いなって思ったから

頭は少し届かないから、耳を撫でて「可愛いね」て伝えたら

すっごい顔真っ赤になったんだけど

ふふ、ドンヒョクも照れることあるんだね

『照れるなんて珍しいㅎ』

HC「まじで、そんなのどこで覚えたんだよ」

『いや、ただドンヒョクが可愛いなって思っただけで』

HC「あー、やめて、ほんと。今言わないで、2人だけの時にして」

そう言って、珍しくどぎまぎしてるから

今日は貴重な日だな、なんて思いながら

ドンヒョクの手を引いて駅に向かった

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