貴重な日 ページ33
︎ ︎
KI「あ、そういえばこの前、駅でＳ高の子といた？」
『……あ、私に言ってる？』
KI「うん。あれ彼氏？」
『うん。そうだけど』
KI「へー、なんか顔見た事あんなって」
『あー、中学の時の写真見せたもんね』
KI「だよな？やっぱりあの中の子か」
『うん。え、なんか気になることでも？』
KI「いや、Aのタイプってああいうのなんだなってㅎ」
『そういうことねㅎ』
サキとヤンヤンが購買に行ってていない中
そこを狙ってわざわざ言ってきたってことは
自分から何も言わない私に配慮してくれたんだろうな
KI「なんで彼氏出来たの言わないの？」
『え？あー、別に聞かれてないから』
KI「まあ、確かに聞いてないな。でもヤンヤンには言っとけよ」
『なんで？あの子そんな恋バナしたい人だったっけ？』
KI「そうじゃなくて、はぁ……。まあいいや」
『？……なんかあったっけ？』
KI「なんでもないでーす」
そこでちょうど2人が帰ってきて
「残念ながらメロンパンは売り切れでーす」て
その代わりにヤンヤンからクロワッサンをもらったんだけど
どう考えてもこの子が恋バナに興味あると思えなくて
若干面白くて心の中で笑ってしまった
それでヤンヤンにスマホで送金した直後
着信があって「ドンヒョク」て画面に映し出された
何用だ？なんかあったっけな？って
首を傾げながら電話に出たんだけど
『もしもし？』
HC「ねぇ、今日会えない？」
『うん、いいよ。でも、どうしたの？』
HC「なんか、俺の勘が今日会わなきゃダメって言ってる」
『え、なんか神からのお告的な……？』
HC「や〜、真に受けんな冗談だよㅎ ただ俺が会いたいだけ」
『なんだ、ガチトーンだったからほんとに何かあったのかと思ったじゃんㅎ』
HC「心配してくれたのー？ㅎ」
『当たり前じゃん』
HC「んふ、可愛いね。ありがとう」
『あ、うん』
HC「ふふ、反応に困ってんだろ？まじ可愛いなㅎ」
『そうですけど何か？』
HC「あー、まじ好き、早く会いたい。今日5限終わりだよね？学校まで迎え行くから中で待ってて」
『うん、ありがとう』
今日もドンヒョクは、甘さを出してくるから心臓に悪い
ほんと、私ばっかりドキドキしてるじゃん
やっぱり、モテる男には余裕があるみたい
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作者名：☆rrk☆
| 作成日時：2024年3月13日 3時
