仲良くならなきゃね (ページ13)

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『名前、？』

HC「は？俺の名前知らないとかある？」

『違くて、知ってる、けど。みんなヘチャンって呼ぶけど、本名はドンヒョクだから、どう呼べば正解なのかいまいちわかってないって言うか』

HC「あー、そういうこと」

『なんか、ヘチャンってあだ名でしょ？馴れ馴れしくそう呼ぶのも違う気がするし、イくんだとめっちゃいるし』

HC「で、今まで呼ばなかったわけね」

『うん。まあ、呼ばなくても困ったことは無いし』

HC「俺がもどかしいんですけど？」

そう言って、ヘチャンはため息をつくと

急に私の手を握って、見つめてきた

『な、なに』

HC「ヘチャナって呼んでみ？」

『ヘチャナ？』

HC「おー、じゃあドンヒョクって呼んでみ？」

『ドンヒョク？』

HC「あー、うわ、正直迷うわ」

『えっと、何に？』

HC「んー、どっちもいいんだけど」

そう言って1人で悩み出したから

手は自由になったんだけど

全くわからない私は置いてけぼりだ

HC「よしっ、じゃあドンヒョクって呼んで」

『ドンヒョク？あー、まあ、呼ぶ機会があれば』

HC「そんなの毎日あるだろ」

『そんなにないでしょ』

HC「あんだよ。俺は毎日Aって呼んでるもん」

『それはそっちが意地でも仲良くしようとするからじゃん』

HC「でも、もう仲良くないとは言えないでしょ？ㅎ」

『まあ、確かにねㅎ』

ほんと、この人の行動力に感心するよ

それと同時に扱いづらさも感じるけどね

HC「あ、てか後輩に告られたの？」

『なんで知ってんの？』

HC「ユリが言ってた」

『あー、そっか』

HC「で？」

『で？とは』

HC「付き合うの？」

『なんでよ。付き合って欲しいの？』

HC「ちがっ、そう言うわけじゃなくて」

『そもそも話したこともない後輩と付き合わないでしょ』

そう答えると、「それでいいんだよ」て

よくわかんないけどめっちゃ肯定されて

とりあえず後輩との交際を勧められてる訳では無いらしい

HC「何部のやつだったの？」

『サッカー部？だったかな？多分そんなことを言ってた気がする』

HC「曖昧だなㅎ」

『ちゃんと聞いてなかったからㅎ』

HC「やっぱり冷めてんなーㅎ」

そう言って、何故か嬉しそうに頭をポンポンってされた

まじでなに？それする意味がわかんないんだけど……

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