仲良くならなきゃね (ページ12)

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委員会ページ12

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まだ暑苦しい気温の中２学期が始まり

今は係や委員会を決めてるんだけど

HC「A委員会何にすんの？」

『えー、1年の時やった放送か保健かな』

HC「じゃあ一緒に放送やろ」

『え、』

HC「え、って言うな」

そう言ってそのまま

ほんとにネームプレートを貼りに行ってしまったので

もう、別の委員会に行くのは諦めることにした

で、よく考えなかった私が悪いんだけど

放送委員って、昼とか帰りの放送を2人でやるっていうことをまんまと忘れてて

ヘチャンと2人になるのは面倒くさいから避けてきたのに

ここで今までのその行動も水の泡になったらしい

『あれ？昼のオープニングのCDなくない？』

HC「レコーダーの中入ってんじゃね」

『……、あ、入ってるわ。わざわざ朝の人入れてくれたんだね』

HC「優しいんだか優しくないんだか」

『………』

HC「はいはい。ノーコメントねㅎ」

『まあ、うんㅎ』

悪口になりそうなことはあまり言いたくないからねって

そんなことを思いながら昼の放送を始めて

私の担当の分の原稿を読み終えて

マイクを切って椅子から立ち上がろうとしたら

私の後ろから手を伸ばしてきて、原稿を持つと

「マイク上げて」て言われたから

言われた通りにミキサーをあげると

そのまま私の真横で原稿を読み始めるから

私は動けないし、距離も近くて距離感にびっくりするんだよね

原稿を読み終えた後は特にやることはなく

委員会の先生に渡されたリクエスト曲が入ってるCDを、時間まで流すだけなので

その間はお昼を食べたり、ぼーっとしたりするんだけど

HC「ねぇ、」

『なに？』

HC「ジェノと付き合ってんの？」

『いや、付き合ってないけど』

HC「そっか」

『え、うん。ないでしょ』

HC「なんで？」

『ジェノのタイプは可愛らしい人じゃん。だから私は違うけど。なんか言われたの？』

HC「いや、別に。仲良いから気になっただけ」

『あぁ、まぁ家が近所だしね』

HC「それだけならいいけど」

『うん、……？』

HC「あ、てかさ」

『うん』

HC「そろそろ俺の名前呼んでくんない？」

『呼んだことなかったっけ？』

HC「うん。ねぇ、とか、あのさ、しか聞いたことない」

『あー、よくわかってなくて』

そう言うと、何が？て顔をされた

まあ、そりゃそうですよね、うん

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