Then I'll cast a spell.Ⅱ【ハリポタ妄想会】 (ページ17)

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穢れた血ページ17

「イ、イオリ……」

イオリが苦手な薬草学の試験が終わりほっと一息ついたときだった

虚ろな表情でフラフラと近寄ってきたのはリリーだ

「ど、どうしたの？リリー…顔色があんまり良くないみたいだけど……」

彼女がこんな顔をするのを見たのは初めてだ

急いで駆け寄って顔を覗きこむとリリーの目は真っ赤に充血していて、反対に顔色は真っ青だった

「セブが……わっ私に……っ…「穢れた血」だって…」

リリーは涙を我慢していたが、とうとう堪えきれなくなりぼろぼろと大粒の涙が頬をつたっていった

「………セブがリリーに？何で…」

セブルスがリリーに恋心を抱いているのは勿論知っていた

なのに何でそんな侮辱するようなことを…

「あ、あの二人がっ……」

二人の一言でイオリはすぐに覚った

そして沸々と何かが込み上げてきた

虐めなんて許せない

それに親友を泣かせた原因はそれだ

「セブを虐めてたのを止めに入ったら……」

イオリはセブルスが何故リリーにあのような事を言うのかが少し分かっていた

男の子は誰だって好きな女の子の前で情けない姿を見られるのは絶対に嫌だろう

セブはそれをされたのだ
だから突発的に言ってしまった

多分そうだろう