かみゆきの喧嘩事情3 ページ4
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マンションに到着すると向かったのは自分の部屋じゃなくて健太くんの部屋。インターホンを鳴らして数秒。がちゃりと開いたドアから覗いた顔に無意識に頬が緩む。
「A?、どした?」
「………健太くんぎゅーさせて!あ、でも先に手洗いとうがい!」
「は?」
早く抱きついたい衝動を抑えてブーツを脱ぐと洗面所に一直線。念入りに手を洗ってうがいをすると不思議そうな顔で私を見てる健太くんと鏡越しに目が合った。
「…健太くん。………ごめんなさい」
ほんの少しだけ背伸びをして健太くんの首に両腕を回すとぎゅっと抱きついた。驚きつつも私の髪を撫でる健太くんに体を預ける。
「機嫌直してくれたってこと?俺、何もしてないけど?」
「……そんなことないよ?私のこと好きでいてくれてるもん。だからありがとう…つまらないことで怒ってごめんね?」
「ん、じゃあ今日は好きにしていい?」
その言葉を合図に健太くんの顔が近付いてきた。健太くんの唇が、離れてはまた触れる。何度も、何度も。
健太くんがくれるキスに酔いしれてると、気付けば私の唇を割って健太くんの熱くなった舌が入ってきていた。
どんどん深くなるキスに立っているのがやっと。健太くんはそんな私に気付いたのか、私の腰を支えながらそれでも角度を変えては深いキスを繰り返す。
健太くんの手が私の脇腹をなぞった瞬間、擽ったくて身を捩るとようやく私と健太くんの唇が離れた。私のリップがほんのりと付いた唇を舌で舐める仕草にぼぉーーっと見惚れていると見すぎ…と額を軽く叩かれた。
「………けんくん」
「ふっ、なーに?」
「すき」
「ふはっ、けんたもすきだよ」
健太くんはたっぷりと時間をかけて私の口の中を弄ぶ。
とろっとろに甘いキスのせいで私の記憶はふわふわで、気付けばベッドの上で朝を迎えていた。
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Lala(プロフ) - Sachiさん» コメントありがとうございます!もうここからは二人を邪魔するものは何もないはず(笑)第5章は今まで以上に糖分高めで頑張りますね! (6月27日 20時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
Sachi(プロフ) - 更新ありがとうございます!健太くんの愛情たっぷりの爆イケモード全開ですね(⑉• •⑉)毎回きゅんきゅんしちゃってます。大変だと思いますLalaさんの無理のないペースでの更新楽しみに待ってます(*ˊ˘ˋ*) (6月17日 0時) (レス) @page50 id: dd61dcfcb9 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ひろなさん» コメントありがとうございます。大好き!って言ってもらえて嬉しいです。更新頑張りますね! (6月7日 22時) (レス) @page46 id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
ひろな(プロフ) - 更新ありがとうございます!大好きなお話です。続きも楽しみにしております。 (6月4日 22時) (レス) @page45 id: 45f55b7c83 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - ふーちゃんさん» お待たせしてしまってすみません。取り急ぎ更新しましたので楽しんでくださいね! (6月4日 9時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lala | 作成日時:2022年2月8日 22時