Seasons ー第4章ー

フォトエッセイ打合せ ページ15

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今日はフォトエッセイの初打合せ。



「普段の雪とは全く違う表情を見せたいなっていうのがコンセプトなんだけど、雪はどこで撮影したいとか希望ある？」


「沖縄で！」



即答した私にマネージャーさんを含めたスタッフさん達が声を出して笑う。…変なこと言った？



「あのさ、今回は健太のことは忘れて？個人仕事なんだから」


「どうせなら健太くんが育ったルーツの場所で撮りたいもん。だから絶対に沖縄。それ以外の場所だったらフォトエッセイ出したくないです」



断固として譲らない私に厳しい表情で話し合いを始めるマネージャーさん達。…やっぱりだめなのかな。でもせっかくだし。



「……わかった。沖縄で撮ろう。ただひとつだけ条件がある」



突き付けられた条件は私にとって最も酷なものだった。




その後、リハーサルのためにメンバーと合流。どことなく上の空の私に話し掛けてきたのは翔吾。



「何かあったん？まぁ言いたくないなら無理に聞かんけど」


「例えばの話。やりたくない仕事のオファーがきたら翔吾ならどうする？」


「…まぁ、そうやなぁ。まず根本的にそれってほんまにやりたくない仕事なんかな？その仕事をファンの人が喜んでくれたら、結果的にその仕事は"やってよかった"って仕事になると思うんよ。だから自分の意見でやりたくないって俺は決めたくはないかな…」



言葉を選びながら話す翔吾に自分の視野がいかに狭いかを思い知らされた。



「ってごめん。ちょっと説教っぽくなった？」


「ううん、ありがとう。翔吾の言ってる通りだった。これからは悩みごとは翔吾に相談することにする」


「ふはっ、健太さんに相談すればええやん。雪の一番の理解者やろ？」



翔吾の言葉に健太くんに目を向けると陣さんと楽しそうに喋ってる。



「だめだよ。あの人は私に甘いから。的確な意見くれないもん」


「はいはい、結局惚気ですか」



からかってくる翔吾にあっかんべーをすると海青の元に逃げた。



「海青、お願いがあるんだけど…！」





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