過去◆2015 活動休止 ページ7
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―――――2015年 THE RAMPAGE活動休止
グループで集まる機会は極端に減った。
先輩グループのツアーの裏方に回る人がいれば、全国のEXPGでレッスンを回る人。各々が再始動できるように頑張る中、私はただ普通に高校に通っていた。
「A、最近忙しくないの？毎日来てるね」
「あぁ、うん。学業優先しようと思って」
「じゃあさ、放課後カラオケ行こうよ」
「あーー、ごめん。遠慮しておく」
あれから、ずっと。私の頭の中にはあの日にマネージャーさんに言われたことがぐるぐると駆け巡っている。
デビューしたい？と聞かれれば、正直わからない。
それはやっぱり男所帯の中でやっていく自信がないからだ。
でも―――健太くんと離れたくない。
どんなに考えても最終的な答えはそこに辿り着く。
何が正解で何が間違いなんだろう。進学した方がいいんだろうか。まだ高校生の私には将来どうなりたいかなんて考える力がなかったんだ。
「合宿？」
「そ。メンバー全員で合宿しようって。もう一度グループとして活動できるように全員で向き合うのがいいんじゃないかって。Aは参加する？」
健太くんは私の右手を握ると優しく顔を覗き込んできた。
どうして聞くの？そんなの絶対参加に決まってるんじゃないの…？
「なんとなくね。AはRAMPAGEに入りたくないんじゃないかなって俺は思ってて。この合宿は多分武者修行よりもツラくなる。だから――無理して参加する必要はないよ。Aの今の気持ちを最優先してほしい」
「っ、わたしは…健太くんと一緒がいい。でも…」
「でも？」
「正直言うとね、RAMPAGEとしてやっていく覚悟はまだ………ない」
「そっか。AはAの好きなようにすればいいよ。俺は合宿頑張るからAも勉強がんばって」
「…………………健太く、ん」
「ん？」
「今日はずっと一緒にいたい、」
「そんな泣きそうな顔しなくても大丈夫だって。別れようって言ったわけじゃないでしょ？Aは俺の彼女なんだから。ね？ほら、ぎゅーしてあげる」
両手を広げる健太くんの胸に飛び込むと鼻腔を掠めるのは甘くてでもどこかスパイシーな香り。その匂いに気持ちが一瞬にして落ち着いた。
私を抱きしめる健太くんが苦しそうな表情だったなんて、当時の私は全然気付かなかったんだ。
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美紀(プロフ) - ランぺ大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月29日 17時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - Megさん» コメントありがとうございます。表現を褒められるのとても嬉しいです！引き続き切なさ全開になりますが、これからも読んで下さると嬉しいです。更新頑張りますね。 (2021年3月11日 8時) (レス) id: 266b0fc261 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - いつも更新されるたびに読ませていただいてます！切ない感じがとても素敵です！Lalaさんの表現する言葉って優しい感じがして好きです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年3月9日 19時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - タムさん» コメントありがとうございます！直接的には繋がってはないのですがお酒を飲むとガードが緩くなる紅一点ちゃんというのを徐々に匂わせています。条件が出るようになった事件もちゃんと書くつもりですのでお待ちください。毎日チェックしていただき感謝です。 (2021年3月8日 15時) (レス) id: 266b0fc261 (このIDを非表示/違反報告)
タム(プロフ) - もしかしてお酒の条件って飲みかけのビールのお話と繋がってたりしますか！？毎日このお話が更新されてるかチェックするのが楽しみなぐらい面白いです！いつも更新していただきありがとうございます！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: 2c73cc4c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2021年1月2日 10時
