episode 186 謎解きは怪談の後で ページ38
「夜中の一時ですから...日付的には今日になりますね。何故だかぱっちり目が覚めてしまったんです。あ、年寄とか言わないで下さいね。それで眠れそうにも無いので風に当たりに外へ行ったんです。」
船の手すりに寄り掛かりながら、夜の真っ黒な海を眺めていたとのこと。するとどこからか、地面をペタペタ歩く音が聞こえてくる。誰かが起きたのかと考えたが、水に濡れたような足音に違和感を感じた。
「足音の聞こえる場所を探してみたら、船首近くの甲板でして。そして階段を中程まで上ると、私の方に足音がどんどん近づいてくるんです...！私もう怖くて目を上に向けられなかったのですが、恐る恐る見てみました。...そしたら、私の目の前に、
血の気の無い足と、白装束の端が見えたんです...。」
「「Σいやぁァァァァァ！！！！」」
抱き合って絶叫するウソップとチョッパー。ブルックの話もそこそこだが、二人の叫び声の方がよっぽどホラーである。
「いやもう、本当怖くて階段から転げ落ちましたよ。」
「ちなみに足から上は見たのか？」
「それがですねサンジさん...無かったんですよ。足から上が。」
「...マジか。」
真剣な顔で迫るブルックに、さすがのサンジも少し身が震える。しかしどうやら、この怪談にはオチがあるようだ。
「実は私が見た幽霊、幽霊じゃ無かったんです。皆さん少し推理してみて下さい。」
『怪談話から謎解きに発展したな。...足から上が無かった。つまり胴体と頭が無かった。』
「それだけ聞くと、やっぱり幽霊よね。定番は女の霊かしら。」
『.........っん！？あー、そういう事か！ナミ、ナイスヒントだ。』
「え？ちょ、私まだ何も分かって無いんだけど。」
教えろ教えろ、と迫る一同に一拍置いて推理を話しはじめるA。
『えーと、"人"として考えるからいけないんだ。足から上が無いって事は、人間の足程度の大きさしかないって事にもとれる。そしてその何かをブルックは霊だと間違えたんだよ。』
「おおー、良い線いってますねAさん！では私が見たものとは具体的に何だったでしょうか？」
「...。もしかして、
カモメかしら。」
静かに言い放ったロビンの言葉に、しんと静まり返る。
「......ロビンさん、大正解です！！素晴らしい、種類まで当ててしまわれるとは。私驚き過ぎて目が飛び出すかと思いました。あ、私飛び出す目玉がありませんね。ヨホホホホ！」
さて、何故ロビンは分かったのだろうか。
episode 187 limit→←episode 185 昔話ってホラー要素多いよね。
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
