episode 183 I love, and love ページ35
『いや、そういえば許可貰って無かったなあ〜なんて今更気づいて。』
「もとより泊まらせるつもりよ。この暗い時間帯に海へ放り出すなんて事はしないわ。」
苦笑いするナミに、他の皆も可笑しそうに笑い出す。
「ベッドは女部屋に予備があるから安心して。...さて、シャボンディ諸島まではまだ時間がかかるわ。近くの島に寄って生活品の調達がまずやることよ、皆OK？」
「「「了解。」」」
漸く会議が終わった所で、就寝まで各々の時間を過ごしに散っていった。自分は何をしようかとAが考えていると、ルフィが船内を案内してくれるとのこと。お言葉に甘えて夜のサニー号散策に出るのであった。
「このミカン畑はナミの。サンジがこのミカンでよく美味いもん作ってくれるんだ。あとあそこの上、見えるか？...そうそう、明かりが点いてる部屋。あれはゾロのトレーニングルーム。丁度今ゾロがいるな。」
『...なんか、良い意味で常識を覆す海賊船だね。芝生もどういう原理で生えてんのか...。』
「ししっ、面白ェだろ。俺らの船。」
ルフィは自分の船に本当に愛着があるようで、その魅力を分かって貰いたいのか色々な事を教えてくれる。
サニー号を見渡したルフィは、何かを懐かしむような横顔を見せた。
「...Aが来る前は、メリー号って船に乗ってたんだ。ウォーターセブンで俺達を助けに来てくれた後、見送ったけど。一回で良いから…お前も乗せてやりたかった。」
月の光に淡く照らされた水平線を見つめる彼の表情は、いつもより大人びていて、それでいて少し寂しそうだった。それもそのはず、乗り慣れた船と別れてまださほど経っていないのだろうだから。
『...実はあの時、頼まれたんだよね。彼に。』
「ん？あの時？...彼？だれだそいつ。」
『君をエニエスロビーの支柱から放り投げる時。
"僕の大好きな船長をどうかよろしく"
＿＿＿だとさ。』
こちらを振り向いたルフィの目は、みるみるうちに驚きで開いていった。
"彼"とは誰なのか。
言わずともルフィは理解し、震える声で名前を呼んだ。
「……メリー、」
『そんなの、断る理由が無いよなぁ。』
間違いなく偉大な船だよ、と頷くA。
ルフィは少し熱くなった目頭を手でなぞり、帽子のつばで隠す。次に顔を上げた時、彼は幸せそうに笑った。
「やっぱり俺...メリーもサニーも皆も、すっげェ好きだ。...大好きだ。」
照れ隠しのさざ波が、耳に心地よかった夜。
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
