episode 151 異端の臭いがした。 ページ3
カツン、と足音を立ててナミに近付くシキ。これから起こる事を予測し、こっそり身構えるA。
勿論、事の成り行きを彼女は全て知っている。シキについてルフィやナミ達に暴露することは容易い。ならば何故、敢えてそれをしないのか。
簡単に口を開けぬ状況に陥っているからである。
やはり原作に忠実に、とは行かないらしい。シキに対面した時から何かが違う。
何かがおかしい。
何かが違和感。
その正体は____
「ここはメルヴィユ、冒険好きのお前らにはうってつけの場所だ！！東の海へ行く前に遊んで行くがいい！！」
シキがサニー号の甲板に向けてバッと手を向ける。突然浮力を失ったサニー号は急速に下降し、ルフィ達はその下降の風圧により空中へ巻き上げられる。
「ナミッ！！...ぬあっ！？」
ナミを抱え高笑いをするシキは、サニー号を操りルフィ達を島々へ振り落とす。
「航海士は頂いたァッ！！ジハハハハハ...！！」
『こら、勝手に連れていくんじゃないよ。』
サニー号が落ちる前に、箒の上に立って吹き飛ばされる事を回避していたA。
「...ほおう。仲間が吹き飛ばされ散り散りになったってェのに、放置とは冷てェことだな。霧雨の魔導士。」
『何だ、知ってたのか。...彼等が少しでも頼りない人達だったら、私は今頃君の目の前には居なかっただろうさ。』
「...麦藁に毒されやがって。俺ァ霧雨の魔導士の冷淡な利己主義が好きだったんだが、非常に残念だ。」
『いやいや、君の意見はごもっとも。私は相も変わらずつまらない人間だよ。ただし、自分のテリトリーには譲れぬものがあってね。』
まるで世間話でもするかのような軽さに、シキの口の端がつり上がる。
「俺にも譲れねェ海賊の本質ってのがある。お前は俺にとっちゃ少々厄介だが、...潰すのは勿体無ェ。」
「Aっ後ろ！！！」
必死の形相でナミが叫ぶが、時既に遅し。
Aの背後には、
____彼女と同じ境遇の者。
『...わあ、』
「夷をもって夷を制す。支配に於いて賢き手段の一つ也。」
「お前が適役だ、"アブソレム"。」
シキが口にした名前、アブソレム。
原作に存在しない者の名前は、アブソレム。
『......なるほど。これはなかなか、
まずいな。』
そう笑って呟いたのを最後に、彼女の記憶は途絶えた。
episode 152 ようこそ強者の世界へ→←episode 150 ここら一帯でのバルス発動はお控え下さい。
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
