episode 167 世界に明示と転覆を ページ19
酔っ払いの台詞に、フランキー達は唖然としていた。
「今夜は、出陣前のデモンストレーションを見せてくれるって話だぜ。」
デモンストレーション。意味は明示、論証。今までの話を元に考えれば良い予感など、
「俺たちの前で、この島に一つだけある村を、
______潰すんだってよ！」
ありはしない。
「シキがメルヴィユを出ていくんだって！怖い動物も皆連れて、計略の海へ！
東の海(イーストブルー)へ！」
シャオの明るい声で告げられた朗報に、彼女の母と祖母は嬉しさのあまり涙を流す。しかし部屋の隅でこれを聞いていたナミは、全身から血の気が引くような感覚に襲われた。
計略の海とは東の海の事。東の海襲撃の犯人はシャオの台詞で明らかだったのだ、最初から。
のし掛かる不安と共に、この情報を仲間に伝えるべく民家を飛び出した。
「_____来るな、ナミ！！」
「...！」
有無を言わさぬルフィの制止に、ナミの足が止まる。
時既に遅し、何の策も立てぬ内に敵は現れてしまった。
「ベイビーちゃん、見っけ。つれねェじゃねェか、黙って逃げちまうなんて...俺ァ傷付いたぜ。」
「黙れクソ野郎！ナミさんと俺達が受けた仕打ち、数倍で返すからな...！」
「ジハハハ、威勢の良い奴だ。」
威嚇するサンジを鼻で笑い飛ばすシキ。視線をサンジからそらすと、今度はAの姿を捉えた。
「霧雨の魔導士。前にも言ったが...俺はお前の利己主義、嫌いじゃねェ。俺と来れば世界を手に取れる！必ずだ！今後の利益を冷静に考えりゃ、青いガキ共と冒険ごっこを続けるか、ここで切って乗り換えるか。お前なら賢い判断がつくだろう。」
『...何だ、分かっているならわざわざそんな事聞くんじゃない。今の私の立ち位置で、既に明白じゃないか。』
君の側につく気はもとより無い、と彼女の上がった口の端が告げる。それとは反対に、いよいよシキの表情は崩れた。
「...あァ、そうか。残念だ、非常に残念だ。失望したぜ、霧雨の魔導士。だがべイビーちゃんは既に俺から離れられねェ筈だ。そしてその訳を良く知った上でのお前の行動は、わざわざ推測するのも馬鹿馬鹿しい...そうだよなァ？」
「てめェ...！」
今にも噛み付きそうなサンジを一旦止め、静かにシキを見据えるルフィ。
「おい、舵輪。俺の仲間に手を出しておいて、無事でいられると思うなよ。」
「...ほう、どうする気だ。」
「___________ぶん殴る！」
episode 168 微々たる疑問→←episode 166 量より質派です。
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
