episode 161 男前すぎて困る ページ13
「_________なんか、聞いているだけで嫌な汗が出る話ね。一歩間違えたら殺されてそうじゃない。」
『あはは、大丈夫大丈夫。殺されない確信が無きゃわざわざ捕まったりしないよ。』
「...何ですって？」
Aの台詞の中に明らかにおかしい点がある事に気付き、ひくっと顔がひきつるナミ。
『シキは私を利用したいらしいから、それを逆に利用して。情報を得るために"捕まえて貰った"。』
ニタリと悪い笑みを浮かべるAに、ナミは深い深い溜め息をつく。
「その自信、揺るがないだけにたまにイラッとくるわね。少しシキに同情するわ。」
『半分は本当に油断してたんだけどね。でも、確かに同情は私もするよ。私とアブソレムを利用していた、若しくはする筈だったのに、気付けば利用されていたのはシキの方だったんだから。』
「...なあ。Aが調査していた島の消滅に、シキは関わっていたんだよな。」
暫く黙っていたルフィが、ふと話し出した。
『うん。王宮で裏がとれたから確実だよ。』
「そうか。...だったら、尚更ぶっ飛ばさなきゃいけねェな。」
何らかの目的の為だけに、自覚も無いうちに消えていった島々と人々のはかり知れぬ虚しさ。静かに拳を握り締めるルフィの隣でAは、自分より彼の方がよほど異世界放浪者に向いているんじゃないか、と呑気な事を考えていた。
「ねえA、あんた...そのアブソレムって奴らからも狙われてるの？」
『うーん、まあ、雑に言うとそう。要は私の戦力を手に入れたいだけなんだよなあ。...ああごめんね、狙ってるのは私だけだと思うから』
「何が"ごめんね"だ。」
ムスッとした顔のルフィ。こういう時、彼は大抵男前すぎる台詞を言うのだ。
「お前が何から狙われてても関係無ェよ。そいつらなんかにお前は、俺が、絶対渡さねェから。」
『...ほほう、守ってくれると？』
「当たり前だ。」
『...。参りました。』
刺さる程に真っ直ぐなルフィの目に耐えられず、少しだけ赤くなった顔を隠すA。
「今度"ごめんね"とか、あと"迷惑かける"とか言ったら...俺、怒るからな。」
『は、はい。言わないっす。』
この人には勝てない、と下を向くA。この二人の様子に一笑いすると、ナミは今後の行動について話題を進めた。
「さて。どうにか三人は集まった訳だけど、はぐれた仲間を...探す？待つ？」
「探す！！」
『即決か。』
迷いなく答えたルフィの意向に沿い、未知の島々へ向かう。
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
