episode 149 宙船ならぬ空船 ページ1
「ところで、お前達を俺のアジトでもてなしたい。ほんの礼だ、来てくれるな。」
柱に備え付けてある板に腰掛けるシキ。気前の良い海賊として皆が彼の印象をとらえている中、どこか圧を含んだ誘いであることに気付くA。
「いや、いいよ。俺達これから東の海へ行かなきゃいけねェんだ。」
対しルフィは帽子を前に倒し、さらっと笑いながら断る。
「お、おま、お前冒険はどうすんだよ！！」
「んなモン、いくらでもやり直しゃ良い。故郷の奴らのピンチに、お前はじっとしてられるのか？」
「え、と、それは...」
ルフィのしっかりと響く声と筋の通った意見に、言葉を詰まらせるウソップ。しかしAの顔を見たルフィの顔は途端に曇る。
「ただ...Aには、悪いかもしれねェな。折角楽しみにしてくれてたのに。」
『私は貴方の故郷にも非常に興味があるよ。』
要らん気遣いはしなくて良し、と遠回しに伝える彼女にルフィは笑顔で返した。
「...そうか、そうだな。...故郷の危機は俺の危機だ。」
「...決まりだな。」
納得したウソップと煙草をふかしながら纏めたサンジに、一つ頷き再度断るルフィ。
「そういう訳だからさ、礼はいいよ。」
「...、
ますます気に入ったァ！！」
突然声を張り上げるシキ。なんだなんだ、と皆が注目すると、彼は深刻そうに頷く。
「そうか、東の海はお前らの故郷か。そいつァさぞかし心配だろう...。よし分かった、俺の能力で連れてってやる！」
「本当かァー！？ありがとう、おっさん良い奴だな！」
「当然だ。」
ニンマリ笑うシキに、思いがけぬ助っ人を得たルフィは大喜び。その傍らで、サンジは"そんな事が出来るのか"と訝しげに呟いていた。
「おォしっ野郎共！戦闘準備だァ！！」
「気が早いっての！」
ルフィへ突っ込みを入れるナミに、実はそうでもないんだなとこっそり溜め息をつくAであった。
「う、うおおおお高ェーーッ！！」
シキの海賊船に並び、空を泳ぐサニー号。その景色は圧巻で、叫ぶルフィの隣でAも思わず感嘆の声を出す程。
「空島思い出すなァ〜...！そうか、Aは知らねェのか。あのな、お前とアラバスタで別れた後、空までのびるでっけェ海流で島に行ったんだ！あそこ！」
天高くを指差すルフィに、船の手摺に手を置きながら相槌をうつA。冒険の話をする彼は、まさに夢多き少年のようであった。
「なあA、異世界ってのについて教えてくれよ！」
episode 150 ここら一帯でのバルス発動はお控え下さい。→
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ねんねこ - 主人公が最初に行ったところは、「妖精の尻尾」…？ (1月4日 23時) (
レス) @page2 id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 休暇を求める者さん» はい！まさにその通りですね！では、休暇を求める者様は私から見て、先輩ですね！なんて憧れる先輩何でしょうか………！！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: a4dea3cde0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 休暇を求める者さん» もー、憧れマス！読みやすい文だし、飽きないし、！絵なんかペン入れ丁寧すぎますよ〜… (2016年12月26日 21時) (レス) id: 7e8a9f0932 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - しずくさん» おお、こちらでもΣ(ﾟωﾟ)ありがとうございます(*^^*) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ゆうさん» ぬおお、ありがとうございます(´；ω；`)お、怒られとるんかい！(◎-◎;)それは中々大変ですね、ゆうさんのお役に立てていればとっても嬉しいです。受験生ということは中3かな？懐かしいですね〜、私は二年前だあ( ﾟ∀ﾟ) (2016年12月26日 21時) (レス) id: dfb8f9f852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年10月29日 17時
