episode 97 知り合いのクセの濃さ ページ49
三日後。
反乱の後ではあるが、国民達の活気は驚くほど早く回復した。昨晩は適当に宿をとり、今朝宿のロビーに降りてきた時から事は始まる。
「御早う御座いますA様。あの、我が国の王女様から貴女に手紙が来ているのですが...。」
『は！？』
教えてもいないのに何故泊まっている宿が分かったんだ。と、王族の権力におののきながら手渡された手紙を見る。
❬こんにちは、改めて先日はありがとうございました。あの腕輪は母から継いだもので、無くしたときはとても心細く思っていたのです。口頭のお礼だけでは尽くせないので、是非我が王宮へお出で下さいませ。
...と、堅い文はここまでにするわね。麦わらの一味の皆とこれから宴をするの。ゾロさんから、反乱の時貴女も一役買って出てくれたと聞きました。もし時間があれば、今度はゆっくりお話したいから来てね！
From ビビ❭
『...直々に、お誘い来ちゃったなぁ。』
これは行かねば、と宿の女将さんにお礼を言い、早速会場へ向かう。
(...そうか。この世界の主人公と初めて会う事になるんだ。)
どんな顔合わせになるかなぁ、と若干顔をひきつらせながらまだ午前の街を歩く。
「嬉しいわ、来てくれたのね！」
『やあ。お邪魔します王女。』
( 出 迎 え も 直 々 )
「やめて頂戴、王女だなんて。ビビで良いわ、知り合い同士堅いのは無しにしましょう！」
『乗った。』
アラバスタは色々豪華だな、とどうでもいい事を考えていると、早速宴の広間へ案内される。1歩入ると、既に居た麦わらの一味から一斉に視線を浴びる。
「お、昨日の刀消し。」
「ま、まさか俺ら以外の来客って...！コエーーッ！！ウソップーッ！！」
「お前か、クソガキ！！」
チョッパーの怖がりかたを不思議に思い、ビビへ問うナミ。
「えーと、そちらの方は...どなたかしら？」
「あ、この人は」
自分で紹介する？という視線をビビから受け、頷くとAは1歩前に出る。
『初めまして、昨日会った人は改めて。兎乃峯Aです。ちまたでは"霧雨の魔導士"なんて呼ばれてるらしいけど。』
「「...う、嘘ォォォォッ！！？」」
顔を真っ青にしたウソップとナミは、全く同じタイミングで叫ぶ。しかし何をそんなに怖がる事があろうか、大してはしゃいじゃいないと思うのだが。
「霧雨の魔導士って...！フードで顔が分からなくて、珍しい戦法を使う危険人物じゃない！！何でここに！？」
『な、成り行き…かな…』
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やべー奴 - コンピラ島のモデルって金比羅山ですか？！いやぁ、知ってる所が出ると嬉しいなあ、これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 15時) (
レス) id: fc154cb5dc (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ルイさん» うおおおおおおん｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡なんと嬉しゅうご感想でございましょう！！ありがとうございます、作者の好みやら性格やらが全開のお話ですが、楽しんで頂けたようで一安心です。お見事、おっしゃる通りハリー・ポッターからです(☆∀☆) (2016年11月22日 16時) (レス) id: d81d244b96 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - にしても面白いですよ、この話。心にぐっと来る言葉が沢山です。これはワンピースの名言追加だな。正直な自分の顔で前見据えなさい。なんか特に！！ (2016年11月22日 9時) (レス) id: a1c8d4e665 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - スパンダム面白い！！ところで作者さん、魔導士さんの魔法の呪文、ハリーポッターからとってませんか？ (2016年11月22日 9時) (レス) id: a1c8d4e665 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ココアさん» アットホームな白ひげ海賊団。ここらへんは、書いていて作者もほっこりとしていました(〃´ω`〃)そして今見ると懐かしいィィィィィ！！(笑) (2016年11月8日 21時) (レス) id: d81d244b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年7月16日 11時
