episode 62 類はクセのある友を呼ぶ ページ14
「A、」
ドフラミンゴに案内をしてもらい会議室へ入ると、こちらを見るなりガタッと椅子から立つミホーク。
『昨日ぶりだな、ミホーク。』
「ああ。...それより、赤犬を挑発したというのは真か？何もされてないか？」
最初に会った時の鋭さとはうってかわり、やたら心配性である。そしてその情報は一体どこから聞いたのか。
「フフフ！色々な所で噂になってるぜ。霧雨の魔導士が大将に啖呵切ったってな。」
『色々な所で...。何も無かったよ、寧ろサカズキさんとは話せば意外と合う所が有るかもしれない。』
「昨日の短時間で一体何があった。」
普段表情を崩さないミホークですら目を見開く。頂上戦争の件からも分かるように、自分の正義に忠実であるが故に難しい人格の赤犬。その彼と話が合うと言える人物はかなり限られているだろう。
『サカズキさんを慕っている訳じゃないけども嫌いでは無いんだ。筋の通った所もある。...それに、ああいう固い人の警戒をバキバキ解くのも楽しいじゃないか。』
まるでゲームを攻略するように、嬉々として話すAに溜め息をつくミホーク。
「...クハハ、こいつァ赤犬も敵わねェだろうな。」
背後から聞こえた声に振り向くと、入り口のドアに寄っ掛かり葉巻を加えたオールバックの男が居た。
(王下七武海、サー・クロコダイル。)
「フッフッフ、誰かと思えば鰐くんじゃねェか。」
「誰が鰐くんだ、ピンク野郎が。」
見るからに楽しそうなドフラミンゴに青筋を立てるクロコダイル。仲が良いのか悪いのか、微妙な所である。
『どうも、霧雨の魔導士です。』
「...まさか、女だったとはな。しかも争いとは無縁そうな平和ヅラときた。」
挑発するかのような、いや明らかな挑発にAはついにこりと笑う。
『お、やっぱりそう見える？このツラ結構使えるんだよね、お陰様で何人も騙してきたよ。』
Aの皮肉った返しに、ミホークだけでなくドフラミンゴも顔が引き攣る。
やはり見た目とのギャップも相まってだろうか。
「ほう、お嬢さん……案外"割り切ってる"奴か。なかなか良いな、嫌いじゃ無いぜ。」
Aの顎をくいっと上げて目線を近付けるクロコダイルに、彼女もにやりと笑う。
『同じく。お互い話が合いそうで何よりだ。』
「Aは何故、ああいう輩に絡まれるのだろうか...。」
鷹の目も例外じゃ無いだろ、と心の中で突っ込むドフラミンゴであった。
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やべー奴 - コンピラ島のモデルって金比羅山ですか？！いやぁ、知ってる所が出ると嬉しいなあ、これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 15時) (
レス) id: fc154cb5dc (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ルイさん» うおおおおおおん｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡なんと嬉しゅうご感想でございましょう！！ありがとうございます、作者の好みやら性格やらが全開のお話ですが、楽しんで頂けたようで一安心です。お見事、おっしゃる通りハリー・ポッターからです(☆∀☆) (2016年11月22日 16時) (レス) id: d81d244b96 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - にしても面白いですよ、この話。心にぐっと来る言葉が沢山です。これはワンピースの名言追加だな。正直な自分の顔で前見据えなさい。なんか特に！！ (2016年11月22日 9時) (レス) id: a1c8d4e665 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - スパンダム面白い！！ところで作者さん、魔導士さんの魔法の呪文、ハリーポッターからとってませんか？ (2016年11月22日 9時) (レス) id: a1c8d4e665 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ココアさん» アットホームな白ひげ海賊団。ここらへんは、書いていて作者もほっこりとしていました(〃´ω`〃)そして今見ると懐かしいィィィィィ！！(笑) (2016年11月8日 21時) (レス) id: d81d244b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2016年7月16日 11時
