episode34 変わった嗅覚 ページ37
「確かに。…そういえば、この前僕もどこかで見たかも。」
博物館からの帰り、青年もとい変装したルパンが首をかしげる。
『(まだ演技続いてるのか…)あと、博物館に展示されてる鉱石なんだけど。』
「どうしたの？」
『…これと、同じだったり…する？』
再び足元を指すA。ルパンの記憶なら、博物館にある鉱石の発見元はシャツカンマー家、発掘場所は未だ不明だった筈。
それが街中に散らばっているとは、どういう事だろうか。
「そう言われるとそうなのかもしれないけど…なんでそう思ったの？」
『いや、なんていうか…感？親近感というか、私と同じ匂いがするというか…。』
「じゃあ、こっちの石は？」
『違う…かな。ここらへんでは、このオレンジだけがやたら引っかかる。こっちのエメラルドはなんか似た感じ。』
「…僕には全然分からない。」
『はは、本当に直感だから…まあ、そんなに深い意味は無いのかもしれない。』
＊＊＊
「________いや本当、直感冴えまくりだぜ。」
「成る程な、それで俺と五ェ門にシュバルツヴァルトじゅうの石を探させた訳か。」
「悪かったな、緊急だったもんで詳細も話せなかった。…お陰様で、期限には間に合いそうだ。」
机の上に広げられた、地域一帯の地図に引かれた二本の線。その交差点は、ドナウの泉を指していた。
『_________お待たせ。』
「…、………。」
12時より少し前。そろそろ短針と長針が重なりそうだという時、夜に染まった空から彼女はやってきた。
箒に乗り、空を飛びながら。
『ほら、電車も車も必要ないだろ。』
彼らしくもなく唖然とするルパンに、Aはにやりと笑った。
「……ふふ、あっはっはっは！こりゃ良い！本当に魔法使いのお嬢さんだ。」
『初めて会った時の時点で色々見せたんだから、箒で空飛んだって今更不思議じゃ無いだろうに。』
「いや、なんていうの？異世界を知らなくても空飛ぶ箒は一般人にも馴染みがあるっていうかさ。」
おとぎ話の中から出てきたみたいだ、とルパンは純粋に楽しげに笑う。科学的に解明されていない現象が目の前で起きても、すんなり受け入れて貰えるのはAとしてありがたい。
「……さて、お待ちかねの謎解きタイムだ。」
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抹茶って美味しいよね(プロフ) - すみません。間違えました。実は、休暇を求める者さんの、作品2、3回くらい読み直してるんです。それ程面白くて…おこがましいと思うんですけど、フェアリーテイルのお話も作って欲しいです！！ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 初めまして。今更ながら感想を書こうかと．．． (2020年4月29日 22時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 休暇を求める者さん» 大笑い♪♪冒頭しか、読んでいませんが、ルパン三世の登場人物そものですね。恐れいりました♪♪ (2019年12月17日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - ふわぁあ！何日か来れていなかった間に絵が……追加されている…！！カッコいい！！大好きです！！ (2019年4月25日 23時) (レス) id: 4de978dd23 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 灯籠さん» ほぁぁ良くぞ細かいところにお気づきで…:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):時間のある時に一通り確認しようと思います、ありがとうございます。 (2019年4月22日 17時) (レス) id: ab4c20710e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2018年12月28日 17時
