episode20 もう一人の役者 ページ23
「寧ろ、ニコニコ笑いながら"ごめんねぇ〜ルパァ〜ン"つって向こうと手を組む方がよっぽど現実的な予想だと思うんだが。」
ぐっ、と言葉に詰まるルパン。残念ながら可能性は否めないらしい。
『………。』
「ん？どした？」
口元に手を持っていき、考えるポーズのまま黙り込んでしまったA。ルパンが顔を覗き込んでも、微動だにしない。
『………その秘宝ってやつ。
結界かもしれない。』
「結界って、さっき話してた、膜みたいな奴の事だろ？」
『厳密にはその膜じゃなくて、膜を作ってる拠点かもしれないってことだ。…まずは調べてみないことには、何も断言出来ないな。取り敢えず今日は帰るよ。悪いね、長々とお邪魔して。』
ソファから立ち、玄関へ向かおうとするAの腕を次元が掴む。
「待て。……今、何か玄関で物音がした。」
「次元、お嬢さんとフレイヤ頼む。」
昼間の襲撃が脳裏に蘇る。玄関のドアノブに、ルパンがゆっくりと手を掛ける。バンっと隙無く開いた瞬間、素早く拳銃を目の前に突きつけた。
「………何の真似だ……。」
「どぅえ、ご、五エ門！？お前、日本に居るはずじゃ……！」
ジト目で見てくる五エ門から、直ぐに拳銃を降ろす。驚きはしたものの、知り合いだったことにホッとするルパン。
「連絡はした。メールを見ていないのか？」
胸元からスマホを取り出し、画面をルパンに見せる五ェ門。
「え？そんなの来て……………………たわ。なはは、ごめんごめん。」
あれはそう、確かハッキングされたというパソコンを必死に調べていた時だ。何かメールボックス欄に一通来ていた事は確認していたが、見られた情報が何なのかをチェックすることで精一杯だったから、すっかりその存在を忘れていた。…どうも最近、苦笑いすることが多いようだ。
「一応昼間こちらに着いた時に、スマホにも送ったのだが…見てないようだな。」
「あー…丁度その頃ドタバタしてたな。」
「ドタバタ？」
「まあ、取り敢えず入れよ。…既に客が2人居るけどな。」
「………何やら、一度に大変な事が起こっているようだな…。」
フレイヤの事、Aの事、不二子の事、謎の襲撃や秘宝を追う富豪の事まで…
全てを一通り聞いた五エ門は、飛行機に乗った事も含め流石に疲れた顔をしていた。
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抹茶って美味しいよね(プロフ) - すみません。間違えました。実は、休暇を求める者さんの、作品2、3回くらい読み直してるんです。それ程面白くて…おこがましいと思うんですけど、フェアリーテイルのお話も作って欲しいです！！ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 初めまして。今更ながら感想を書こうかと．．． (2020年4月29日 22時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 休暇を求める者さん» 大笑い♪♪冒頭しか、読んでいませんが、ルパン三世の登場人物そものですね。恐れいりました♪♪ (2019年12月17日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - ふわぁあ！何日か来れていなかった間に絵が……追加されている…！！カッコいい！！大好きです！！ (2019年4月25日 23時) (レス) id: 4de978dd23 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 灯籠さん» ほぁぁ良くぞ細かいところにお気づきで…:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):時間のある時に一通り確認しようと思います、ありがとうございます。 (2019年4月22日 17時) (レス) id: ab4c20710e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2018年12月28日 17時
