episode9 残る疑問と現れた面倒 ページ12
「今回は随分と楽勝だったみてぇだな。俺が出るまでも無かったか。」
侵入を手伝った位で希少なワインを手に入れる事ができ、次元は上機嫌の様子。しかし、一方でルパンは険しい顔をしていた。
「何だ、腑に落ちねぇことでもあったか？」
「_________無かったんだよ。」
「無かった？じゃ今その手に持ってるのは何だってんだ。」
「いんや、そうじゃねぇよ。……ドナウの女王が置かれている部屋への侵入ルート３つ、１つだけ赤外線トラップが無かった。怪しさ満載だが、俺は敢えてそのルートを選んだのさ。どんなトラップが待ち構えてるのか、気になるだろ？
ところがどっこい、本当にな〜んも無かった。」
「…そりゃあ、盗んでくれって言ってるようなもんだな。」
「とっつぁんもそれが作戦だったみてえだからな。けどよ、だからって何もトラップを置かないのはリスキーじゃねえか？それなら、厳重にトラップを仕掛けて、そもそも接触させない上で、袋小路にするっていう方向で警備した方が保険かけられると思うぜ、俺は。」
「赤外線トラップが故障した線は？」
「無いな。まず装置がどこにも無かった。……何か引っかかるぜ、侵入防止トラップは無くても、あの通路には何かしら狙いがあったのかもしれねえ。」
うーん、と考えているルパンに、次元はとうとう耐え切れず突っ込んだ。
「……いくら気になるからって、怪しいとわかってて何でその道を選ぶんだよお前は…。赤外線トラップくらいお前にゃどうってこと無ぇだろうが。」
「や、つい好奇心がね。」
「はっはー。」
よく今まで死ななかったよこいつ。
博物館から車を走らせること40分。水辺に佇む年季の入ったガレージにたどり着く。今回、ルパン達が拠点にしている建物だ。林の向こうに、街の明かりが見える。
「はー、疲れた疲れたお疲れさんっ。早速不二子ちゃんに連絡しますかね〜っと。…………ん？」
パソコンを開いたルパンの目が、微かに細められる。
「どうした。」
「……どういうことだ？」
「疑問に疑問で聞き返すな…。」
「じゃあ、代わりに疑問に答えてあげるよ。そのパソコンはハッキングされたんだ。」
聞き覚えのない声に、咄嗟に拳銃を手に取る2人。振り向いたその先には、デスクに置いてあったサイコロを指先で弄ぶ人物がいた。
「_________僕にね？」
「……子供？」
呟いたルパンのでこに、高速のサイコロが衝突した。
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抹茶って美味しいよね(プロフ) - すみません。間違えました。実は、休暇を求める者さんの、作品2、3回くらい読み直してるんです。それ程面白くて…おこがましいと思うんですけど、フェアリーテイルのお話も作って欲しいです！！ (2020年4月29日 22時) (
レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 初めまして。今更ながら感想を書こうかと．．． (2020年4月29日 22時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 休暇を求める者さん» 大笑い♪♪冒頭しか、読んでいませんが、ルパン三世の登場人物そものですね。恐れいりました♪♪ (2019年12月17日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - ふわぁあ！何日か来れていなかった間に絵が……追加されている…！！カッコいい！！大好きです！！ (2019年4月25日 23時) (レス) id: 4de978dd23 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 灯籠さん» ほぁぁ良くぞ細かいところにお気づきで…:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):時間のある時に一通り確認しようと思います、ありがとうございます。 (2019年4月22日 17時) (レス) id: ab4c20710e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2018年12月28日 17時
