episode 12 俺は言ったからな ページ14
『私今日あなたを見ていないけども。何処に居るんだ?』
そう、名探偵コナンとルパン三世は同じ世界線上の物語。なぜそうなのかは、テレビ版スペシャルと劇場版よりお察し頂きたい。
《俺は今イタリアにいるぜ。お前の事は五エ門から聞いた。何かお前がスーパー出た後、ニット帽の男と歩いてる所を見たってよ。知り合いか?》
『え、五エ門居たの!?…ああ、うん。知り合い。』
なんということだ。
彼の人型兵器っぷりは良く知っているが、見聞色の覇気で感知できないなんて。
どんな気配遮断スキルだ。
《なら良し。それより、Aもこっち来るか?何ならお兄さんが迎えに行って差し上げても良いぜ。》
『そうしたいのは山々なんだけど、今回は仕事で来てるからさ。』
付き合いの長いルパンは、"仕事"というワードで察したようだ。
《ああ……なるほどな。今回も結界絡みか?》
『いや、まだ見当もついてないよ。』
《そうか…。毎度毎度大変だな、お前も。》
気持ち労わるような声音のルパン。
苦笑いを返していると、ふと今日の出来事が頭をよぎった。
『……そういえば今、米花町に居るんだけどさ。今日とある眼鏡の少年に会ったんだ。あなたならご存知なのではないかな。』
《...まさか、あの中身高校生のガキンチョか!?》
『御名答。』
《んふ、ぬふふ...なぁっはっはっは!!そいつは良い!ならそっちが落ち着いたら土産話持って来いよ、楽しみにしてるぜ。待てなかったらこっちから覗きに行くかもしれねぇけど。》
電話の向こうから実に愉快そうな笑い声が聞こえる。
初めてルパンと出会った時、彼は既に江戸川コナンの事を知っていたのだ。
そのコナンに2年後に会うだなんて、当時は想像もしていなかったが。
『頼む来ないでくれ、色々ややこしくなる。』
《なんでぇ、つれねぇの。まあ何だ、あんま1人で無茶やろうとすんじゃねぇぞ。五エ門も気になってるみてぇだから、一応声聞かせてやりな。》
『はは、ありがとう。分かった。……あ、五エ門の電話番号教えてもらっても良い?』
《え、ウッソ交換してなかったのかよお前ら!?了〜解、アドレス送っとくぜ。》
『ありがとう。』
ーPi
スマホをリビングのテーブルに置き、やっと風呂に入る。
今日は濃い1日だった。
コナン達少年探偵団に、女子高生達。
そしてポアロの2人に……赤井秀一まで。
だがそれだけではなく、
(………もう1人か2人、居たな。)
episode 13 元気そうで何より→←episode 11 時と海を越えた縁
780人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
休暇を求める者(プロフ) - 鹿野ユズナさん» ありがとうございます。すみません結構変えました…後半も新規ストーリーぶっ込んでるので更に混乱させるかもしれません。ごゆっくり… (2021年8月25日 14時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - だいぶ内容が変化していて「あれ?!こんな小説だったっけ?!」とパニクりました。完全に自分の記憶飛んでるだけでした。頭の片隅にちゃんと居ました。リメイクお疲れ様です。1から読み直してきます。 (2021年8月25日 2時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - リリーさん» わーありがとうございますこんな夜中まで更新に気づいて下さって…!!後半は結構新規ストーリーになっているので、ぜひお付き合いいただけましたら幸いです。 (2021年8月21日 0時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 休暇さん、フルリメイクお疲れ様です!五エ門との電話や安室さんとのやり取り等、前とすごく変わってて、これ絶対すごく大変だ…と思いながら読ませて頂いてます。貴方様の作品すごく大好きなので、兎乃峰さん共々無理はしないで下さいね、続編も楽しみにしてます! (2021年8月21日 0時) (レス) id: d0e6075152 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 冒頭のコメント失礼します。今度は、名探偵コナンの世界ですか。へ!?赤い彗星!?!?なんで、シャア アズナブルが?? え?冗談!?!? (2019年12月29日 10時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:休暇を求める者 | 作成日時:2016年5月12日 18時