SnowManの紅一点として 2 (ページ6)

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武装ページ6

渡辺「おっす〜」

　『早く乗って〜』

渡辺「はいカフェラテ」

　『さんきゅ。で、今日は何すんの？私に運転させて』

渡辺「化粧水とかコスメみたいから」

　『はいはい、付き添いね』

渡辺「運転は普通にだるかったから」

　『ふざけんな〜』

渡辺「ん〜、もーちょい明るいのが良いな」

　『自分の肌で確認しなよ、』

渡辺「やだよ、誰が使ったかわかんないテスターなんか」

　『それを私にさせるっていうね』

渡辺「あ、こっちが似合うな」

　『へぇ〜真っ赤なリップ。翔太が。珍しい。』

渡辺「…俺じゃねぇよ」

　『じゃあ誰に』

渡辺「お前に」

この状況

どう考えてもお前しかいないだろ

　『…自分の買いに来たんじゃないの、？』

渡辺「…欲しいのなかったから、ついで」

　『でも、この色私に似合わないよ、笑』

渡辺「俺が似合うってんだから似合う」

　『何そのジャイアニズム、』』

渡辺「お前普段プライベートで使うコスメ全部プチプラだろ？金あるくせにデパコス使わねぇのな」

　『別に、興味ないしこだわりないし、安く済むならその方が良いじゃん』

嘘

本当は、きっと、

渡辺「綺麗になるの、怖ぇの？？」

　『…怖い、のかな、わかんない』

渡辺「綺麗になっても拒絶されたらって思うと自信無くすよな」

　『…翔太も、怖い、？』

渡辺「怖いよ」

どれだけカッコよくてなっても友達以上にはなれない

なら、もう頑張りたくない

という気持ちも事実

渡辺「でも、綺麗になれば強くなれるんだよ」

　『強く？』

渡辺「このリップ一本でも強くなれるから」

　『でも、もし、だめだったら？』

渡辺「もっと着飾れ。綺麗で無くした自信は、綺麗で取り戻すんだよ。俺はそうしてきた」

どんなコスメを使ったってAは綺麗だ

こんな事

ただのきっかけで

ちょっと背中を押しただけで

何の意味もないのかもしれない

でも

そのきっかけくらい俺であってほしい

渡辺「運転ありがとな」

　『こちらこそ、リップありがとう』

渡辺「つけろよ、高かったんだから笑」

　『はーい笑』

渡辺「…ちょっとこっち向け」

　『…ん』

…目閉じる必要はねぇんだけどな

本当ばか

男がリップを送る理由も知らないくせに

そうやって、簡単に無防備な姿見せて

…あぁ

ほら

やっぱり

渡辺「綺麗」