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大我side
あの家族は3人ともバカだ 。
言っちゃえば全員が全員を 、思いやりすぎて自分をすり減らす 。
見ていて 、こっちが辛くなるくらい 。
コーチがさっき 、俺にこんな質問をしてきた 。
優吾｢ 俺って父親として何ができてんだろうな 、｣
質問だったのか 。
独り言だったのか 、
そんなの俺には分からないよ 。
だけど、俺が思うこと口にしたかった 。
｢ コーチが居てくれるだけでアイツら二人は幸せなんだよ 、笑えるんだよ ｣
優吾｢ そんなこと 、｣
｢ あるの ｣
｢ そんなことねえ ｣ なんて言わせない 。
お前は居てくれるだけでイイ 、これ以上あの子達二人に大事な人を無くして欲しくない 。
わざわざ無理をして 、二人の前から早くいなくなってしまう方が余っ程彼らを苦しめる 。
｢ ほら 、北斗と樹のところ行くよ 」
だって北斗が診察室入って来てんだから(笑)
優吾｢ なんで北斗 ！？ .. 休んでるんじゃなかったっけ 、？？ ｣
コーチは気づいてなかったらしいけど 。
北斗｢ 聞いちゃった 、話 .. うん 、そうだよ父さん 、居てくれるだけで俺ら幸せだから ｣
北斗 ｢ そんな 、別に無理して父さんになる必要なんてないから 、さ 、｣
そう続けた 。
｢ ハイハイ 、もうわかったわかった .. 樹の所行くわよホント ｣
そう言って 、コーチの顔を見れば 、綺麗だった顔が少し崩れてた 。
｢ なーに泣いてんの 、(笑)｣
優吾｢ だってぇ 、、 ｣
ほんっと情けない 、父親なのかよ 。
そう思っちゃうけど 、それがコーチの良いところ 。
友達みたいな父親でも 、別にどんな父親でも父親には変わりない 。
そして 、アイツらがコーチを大好きなのにも変わりない 。
自分たちが壊れるまで 、別に互いに強さを飾る必要なんてない 。
頼って頼られて 、そんな関係でいいんだから 。
普通に 、笑って過ごしてくれればいいんだから 。
お前らの周りには沢山人がいるよ 。
やっぱりこの家族にはそれを気付いて欲しい 。
｢ 頼れよもっと ｣
北斗 ｢ .. 、 ｣
優吾｢ .. 。」
北斗も優吾も黙ったまんま 。
届けばいいな 、樹にもこの言葉 。
幸せに笑ってくれりゃ 、いいんだよ 。
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作者名：夕日 | 作成日時：2022年3月9日 21時
