. ページ20
優吾side
俺のせいでダンスレッスンが中断 。
そう考えたら 、余計辛かった 。
樹に「 お前のせいで止まってんだよ 」って言われて余計に 。
だから自主練 。
自分でもそんな体力残ってないことは分かっていた、筈だったけど 。
「 っ、はぁ 、っふ .. 」
メンバーには気付かれないように呼吸を整える 。
「 っひ 、はぁっ、 .. 」
なかなか整わない呼吸に 、自分自身も焦る 。
体が熱い 。火照ってる 。
熱いのに 、寒い 。
ダメだ 、無理だって 。そう言葉にしたかった 。
でも俺は 、そんな言葉を放つ前に倒れたみたい 。
__ ..
次に目が覚めた時は 、ジェシーと樹が傍に居た 。
ジェシー「 こーちっ 、こーち !! 」
涙目でこっちを向いて俺の名前を連呼するジェシー 。
ちょっと可愛らしくて 、微笑ましい 。
ジェシー「 コーチ 、体調大丈夫 ?? 一応点滴とかは打ってもらったんだけど .. 」
言われてみれば体が楽だった 。
まあまだ熱はあるみたいだけど 。
「 ふふ 、大分楽だよ 、ごめんね ?? 」
ジェシー「 コーチは何にも悪くないんだよ 、俺らが気付かなくて最後まで無理させちゃったよ .. 」
「 俺が言わなかったから 、」
また「 ごめん 」そう言おうとした時だった 。
樹「 全部俺のせいだから 」
イヤイヤ 、樹は悪くないでしょ 。
心の中でそう突っ込むけど 、アイツの顔はほぼ泣きかけで 。
「 樹 、お前は悪くないよ 真面目に仕事しようとしてただけでしょ ? 」
樹「 ちがう 、イライラしてて 、言い過ぎたの 」
ジェシー「 まあまあ 、樹も言い過ぎたしコーチは最後の最後まで言わなさ過ぎた !! もうどっちもどっちで両方謝っとこ !! 」
ジェシーさっき俺は悪くないって言わなかったっけ ?
まあでも 、お前のそういう所尊敬するわ 。
ちゃんと空気を取り戻そうとしてくれる所 。
「 ごめんよ 、ジェシーも樹も 」
樹「 っ 、ごめんなさいっ .. 、」
完全に泣きかけの樹に 「 ハハッ、 」って笑ったらムスッとした顔をされた 。
ジェシー「 で 、コーチ 俺貰ってないよ !! ごめんなさいよりも欲しい言葉 !」
「 ふふ 、ありがとう 」
そう言えばジェシーはニコニコ笑って 、指を立ててグッドポーズ 。
ああ 、本当にコイツらが大好きだ 。
__ ..
NEXT ▷▷ 赤
411人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夕日 | 作成日時:2022年3月9日 21時