花曇り (ページ19)

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慎太郎side

ダンスレッスンが始まった。

なんだかんだで難しいんだよなあ .. 、と思いながら自分で言うのもなんだけど俺はダンスが得意だ。

だから多少はみんなより覚えが早い。

だからみんなにダンスを教えることも結構あるんだよ！！なんてこれもちょっとした自慢ね。

「そろそろサビまで合わせるぞ」そんな振付師さんの声を聞いてみんなゾロゾロと立ち位置に着く。

曲が始まって、踊り始める。

みんな真剣な顔。

そんな時だった、一人リズムに遅れている奴が。

コーチだ。

まあでもたまにあるし、そこまで気にはならなかった。

だけどその遅れが何度も続くから振付師さん「ちょっと休憩」ってイライラしちゃってね。

とりあえず今休憩中なんだけど ..

空気が最悪なんだよね！！

コーチも含めてみんなフツーに休憩してたら。

樹「なあコーチ、お前練習しなくてイイのかよ」

樹が少々イラついた調子で言葉を放った。

樹「お前のせいで止まってんだよ、呑気に .. 」

少し言い過ぎだと思って「樹ーー、言い過ぎ！」と止めようにも中々勇気が湧かない。

優吾「ごめっ、」

そう呟いてコーチは一人で自主練を始めた。

大我「なあ樹、さっきのは言い過ぎだろ」

さっきの言葉をきょもが戒めてる、からどうにかなるか。

そう思っていた時だった。

ドン、

そんな床の音がした。

音の方には、コーチが倒れてたんだよ。

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