花曇り (ページ2)

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体調不良《 BLUE 》ページ2

ジェシー side

「樹！！！！」

そんな大きな俺の声は多分世界中に響いただろう。

＿＿＿＿＿。

遡るコト数時間前 .. 。

今日は雑誌の撮影だった。

樹「はよーー .. 、」

キャップを深く被り、自分の顔を隠すように大きなマスクを付けて集合時刻より遅れてやってきた樹。

最近は真面目になった樹が、より一層仕事を大事にするようになった樹の久しぶりの遅刻。

遅刻が嫌いな慎太郎は久しぶりだったこともあって驚きつつも少し苛立ってて ..

「遅いねーー、樹」

なんて話を最初は単に盛り上がってる時に会話に挟んでみただけだったけど

1分、2分 ..

一刻と進む時間と同じように慎太郎の苛立ちも進んで行った。

そうして五分経てば、「ねえ樹何してんのアイツ？」と口にしだし ..

貧乏揺すりが始まった。

そうして予定時刻の八分後 ..

楽屋のトビラが開いた。

幸い、まだメイクさん達の準備や撮影の準備に時間がかかるらしく楽屋でワイワイしてたけども

慎太郎はやっぱり突っかかっていく。

慎太郎「樹！！今何時だと思ってんの？」

樹「わりぃ .. 寝坊した」

あんまり反省の色が見えてないコトは、ワイワイしてる振りをして気にしていない振りをして .. チラチラ樹達の方を見ていた俺には丸わかり。

もちろん、慎太郎も気付いてる。

慎太郎「その割に、急いでる様子もないし .. 余裕ぶっこいでたわけ？」

樹「っ .. は、なわけ .. 、っゴメン」

樹も言葉を飲み込む。微かに喉が動いた。

慎太郎「あんまり調子乗らないで！！」

ヒートアップする慎太郎を見て、止めなきゃ！！って思ったら ..

優吾「ハイハイ、もう慎太郎も落ち着いて」

コーチが飛び出て仲介に入ってくれた。

さっすが俺のコーチ！！ ♡

優吾「樹も遅刻には気を付けなよ？」

樹は返事をすることなく静かに頷いた。

ちょっとだけ空気の悪くなっちゃったな、折角の6人での仕事のスタートが ..

なんて少し気分が沈みながらとにかく元気な声色を作って、撮影に挑もうなんて。

あの時はそう、一人で勝手に思って周り見てなかったのかもしれないや。

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