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｢……Aさん？｣
加賀美が心配そうに三嶋を見る。
｢いや、君らは特に心配しなくていい。心配すべきなのはアイツらの頭の方だ。｣
三嶋か小柳津と鈴木を見やる。
仲良さげに会話をしているではないか。
｢───────だから、俺は捜査四課のお荷物だったって訳。｣
｢なるほどー。俺と一緒だね。俺も捜査一課長に嫌われまくってたなぁ。｣
｢え！お前もー？｣
わなわなと震える三嶋。
須賀はそっとコーヒーを出す。
｢ありがとう。｣
三嶋は落ち着きを取り戻し、シャキッと指示し始めた。
｢小柳津、とりあえず手は……洗ったんだね。柿原、私と一緒にこの拳銃の件を警視庁に報告。他の面々で汚れた室内を清掃。｣
｢｢｢｢はい！｣｣｣｣
三嶋は柿原と共に資料倉庫に向かった。
加賀美、實吉、須賀は雑巾で清掃を始める。
鈴木は小柳津に問いた。
｢なんであの女が仕切ってるんだ？小柳津や俺たちと同じ立場だろ。｣
小柳津は苦笑した。
なにを馬鹿なことを言っているのだ、と。
｢Aちゃんは凄いよ。しっかりしててリーダー格だし、そろそろ公安部機動隊特捜班抜けるんじゃない。噂じゃ次の警視正候補だし。｣
｢警視正？巡査部長から急に？｣
｢ここに来る前のAちゃんの話知らない？捜査一課で活躍して、警部補の候補だったの。だけど……まあ、本人は昇進に興味がなくて、推薦蹴ったら上層部が怒ってさぁ。当時警部補の富永さんのフォローの末、なんだかんだで公安部機動隊特捜班に入ったってわけ。｣
｢じゃあなんでまた警視正の話が？｣
｢それはね｣
｢おおおいっ！お前らなに突っ立ってんの？シャワールーム血だらけだら！？掃除しろ！｣
三嶋が資料倉庫から出てきた。
小柳津は秒速で反応して立ち上がる。
｢久しぶりにAちゃんの三河弁聞いた！｣
｢そんなのいいからさっさとしり……しろ！｣
｢はぁーい。｣
小柳津は鈴木を引っ張りながらシャワールームに向かう。
｢これから公安本部で会議がある。代表で行ってくるけど構わないよね？｣
｢全然おっけぇー。｣
｢……任せた。｣
鈴木も頷く。
三嶋は安堵の表情を浮かべた。
そして小さく微笑む。
｢じゃ、行ってくる。｣
その笑顔は……2人の頬を赤く染めた。
｢ほんと綺麗……私もあんな風に綺麗になりたいなぁ。｣
床を拭きながら言う須賀。
｢ははっ、無理無理。｣
實吉が須賀の頭をポンポン叩く。
｢やめて、セクハラ。｣
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
