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｢その可能性は大いにある。金澤さんは今、犯人グループうちのサイバー攻撃をしかける者にバレないよう、ちょこちょこと妨害してる。まだ何も連絡はないけど……｣
『こちらサイバー金澤。うん、相手はど素人だね。片手で気楽に妨害できるよ。』
｢サイバー金澤……。了解、報告ありがとう。｣
三嶋は全員に指示を出す。
｢これより突撃を開始する。1番に守るのは市民の安全。……突撃、開始！！！｣
實吉がドアを開け放った。
小柳津は停止していた自動ドアをこじ開ける。
犯人グループは騒然として、警察陣に銃を向けた。
｢け、警察！？おい、、誰が通報したんだ！！｣
男が市民に銃を向ける。
その瞬間、鈴木が飛び込んだ。
｢鈴木！！？｣
三嶋が叫ぶ。
バン、と銃声。
銃を打った犯人は仰向けに倒れている。
鈴木がギリギリのところを食い止めたのだ。
銀行の天井に銃痕が出来ていた。
小柳津は皆が呆気に取られているうちに二人ほどを拘束する。
｢なぁんだ、めちゃめちゃ素人やん。二人、送検しといて。｣
柿原と須賀に二人を預ける。
｢はい……。｣
｢實吉、こいつもお願い。……あとは女ひとりね。この状況でなぜ出てこないんだろう。加賀美、管区機動隊と市民の安全を確保。｣
三嶋が犯人グループの銃を奪い取り持ち主だった犯人に銃を向けている。
｢｢……はい！｣｣
そうだった。
柿原、須賀、實吉、加賀美は忘れていた。
どうして同年代の彼らが4人よりも高い役職についているのか。
ずば抜けた身体能力はもちろん、肝が据わっているのだ。
三嶋の目は既にもう1人の女を狙っていた。
｢データを管理している所に行くよ。小柳津、鈴木、確保の用意お願い。｣
｢ほーい。｣
｢わかった。｣
市民らが銀行を出る中、3人は部屋の扉を開ける。
｢動く……な…………。｣
そこには誰もいない。
小柳津がバタバタと奥の部屋の扉を開ける。
｢ダメだ、こっちにもいない。｣
｢A。｣
鈴木が三嶋の名前を呼ぶ。
小柳津は目を丸くした。
鈴木がもうひとつの扉を指さす。
｢……VIP専用通路。｣
通常の地図には表されない、通路。
『────────金澤です。VIP専用通路の防犯カメラを確認したら女が1人去っていった。道路にでてからナンバー不明のワゴン車に乗ってね。』
三嶋は構えていた拳銃をおろす。
小柳津は三嶋の肩に手を置いた。
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
