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｢こちら機動捜査隊特捜班A班三嶋。現在の状況は？｣
『はい金澤でーす。大手町のセンタービル内の銀行での立てこもりだね。通報によると犯人はグループ、人数は五人、いずれも20代から30代、男4名女1名。全員が銃を所持してる。今、銀行内の防犯カメラチェックしてるけど、これはヤカラだね。本部会議の例の件と関係あるかもしれん。女は正体不明、注意して。一般の人質は確認できるだけで11人。銀行員は10人いる。今映像送る。』
三嶋が送られてきた映像を見る。
犯人グループが人質を拘束していた。
｢やけに冷静ですね。｣
實吉がの助手席から三嶋のタブレットを覗き込む。
鈴木はぼーっと映像を眺めていた。
その様子を心配そうに見る三嶋。
｢拘束用の紐も持参してる。長くたてこもる気かも。この場合は｣
｢犯人グループの目的を見つけないとですね！｣
加賀美がニコニコ運転しながら言う。
三嶋は満足気に頷いた。
｢へぇ……。｣
鈴木は未だ表情を変えない。
ただ待ち遠しそうに画面を眺めているだけだ。
『サイバー攻撃センターより機動捜査隊特捜班に連絡。たった今管区機動隊が現場に到着。待機中だよ。』
金澤が現場の防犯カメラをタブレットに写す。
三嶋はイヤホンを切り替えた。
｢機動捜査隊特捜班三嶋です、管区機動隊隊長応答願います。どうぞ。｣
『はいこちら管区機動隊。現在立てこもっているビル内に3組の特攻隊が潜入中。1階美容院にいた人たちは避難させました。1階エリアに犯人グループの男らはいない模様です。どうぞ。』
｢了解。待機願います。ビルの管理者に出口の数の確認を。どうぞ。｣
『確認済みです。管区機動隊よりサイバー攻撃センター応答願います。データを三嶋さんに。どうぞ。』
『はい、サイバー攻撃センター。送りましたァ。どーぞ。』
出入りできる場所はは1階部分に正入口と裏口、スタッフ用と1階美容院のスタッフ用の4つ。
2階部分は非常口が外階段に繋がっている。
｢ここから入れば確保できるかやぁ。｣
鈴木が言う。
｢いや、2階部分からしてひとつしかない出入口を使用するのは危険。非常階段から3階に行って内階段を降りた方が警戒はされにくい。｣
｢さすがですね、Aさん。｣
一方その頃、B班は。
｢ねえ、Aちゃん、この犯人グループの目的はなんだろうね。｣
『それを今考えてるよ。この銀行、さほど大規模じゃない。現金を奪う様子も防犯カメラからはない。それに……』
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
