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会議室。
公安部では有名な広すぎる会議室。
敷地面積の3分の1を占めている。
丸テーブルとその周りに散らばった椅子。
資料が山積みの棚に、給湯器と何故か小柳津のガンプラが横たわっていた。
その部屋の隅に追いやられているのは、紛れもなく三嶋であった。
会議室に入るなり、鍵をしっかりと施錠し灰色のブラインドカーテンも閉める。
三嶋は落ち着いた様子で福尾を見つめる。
福尾も余裕たっぷりだ。
｢昨日の事件、ざわくんから詳細聞いた？｣
福尾が口を開いた。
もっと別の話題が上がると思っていた三嶋は少し動揺する。
｢いや、まだ。｣
嫌な香水の女の正体が分かったら連絡するように金澤に行っていたのに、未だ連絡は来ていない。
｢うーん、じゃあやっぱり口止めされてたんだね。｣
｢え？｣
｢昨晩に警視庁から、機動隊特捜班に先日の事件の詳細を話さないように言われた。｣
｢……は？｣
｢どうしてかはまだ分からない。もちろん、なぜだか聞いたけど捜査一課長は口を割らないんだ。｣
福尾は傍にあった椅子に座る。
足を組んだその姿は様になっていた。
｢私たちに話すと不利なことでも？｣
三嶋は不機嫌そうに給湯器のほうに向かう。
途中、目に入った小柳津のガンプラをひと撫でした。
｢そりゃあ、上層部の隠し事なんて大好きでしょ、君らは。｣
にやにやと笑いながら三嶋の瞳を見つめる。
｢上層部の汚職、暴いちゃう直前にここに飛ばされたもんね。｣
苦い顔の三嶋をみて嬉しそうな福尾。
福尾のドSは警察学校時代から変わらない。
｢……今の上層部は信頼のおける人ばかりが残ってる。心配なんてない。｣
三嶋は暗い室内に電気を灯そうとスイッチを探す。
｢それに……もう私は、面倒なことに関わらないことにしたんだ。ただ目の前の助かる可能性のある市民を救い出す。昨日の事件のように、よくある
｢嘘つき。いつからそんなに嘘つきになったの。｣
福尾は立ち上がった。
真剣な眼差しと体格の大きさが三嶋の身体をピリつかせる。
｢嘘なんてついてない。｣
｢じゃあなんでざわくんに女の正体分かったら連絡しろって指示した？｣
｢……その女がまた別のところで事件を起こせば私たち機動隊特捜班が動くことになるから。｣
｢起こすわけないでしょ。カタギの、しかも女が一人で。｣
｢……カタギ？｣
その瞬間、福尾はしまった、と口を覆った。
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ｭｩﾅ(プロフ) - てつやの漢字って徹也←こっちじゃないですか？ (2021年1月7日 9時) (
レス) id: 27390dba10 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - とっても面白いです！！ワクワクしてこれから楽しみです〜！！ (2020年8月9日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたしぃ | 作成日時：2020年8月2日 17時
