Adam den【東海オンエア】 (ページ16)

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虫眼鏡side

『虫さん！こっち！』

｢はいはーい。｣

現在地、東京、六本木ヒルズ。

｢ふぅ、やっぱりこの辺はYouTube視聴者多いね。｣

『だから裏口から入ろうって言ったんじゃん。』

｢平日だし行けると思った……。｣

uuum本社に来ております。

雑誌の取材と撮影を兼ねて。

どうしてこのメンバー(2人)なのか気になる人も多いと思う。

｢本日は、よろしくお願いします！｣

キラキラな笑顔を向けているのは大手出版社のエディターさん。

『お願いします。』

｢お願いします。｣

僕ら2人の共通点、それは、｢文を書く｣ということた。

僕は概要欄を書き、Aは詩を書く。

うん、もうつまりそういう系の仕事だ。

今年、2018年の夏に僕の初めての本を出した訳だが、もう既に2冊目の話が出ている。

その打ち合わせなのだが……

Aにも本の案件がきていると、いうわけだ！！

｢虫眼鏡さん、次回作も期待してますね。コラム部分も増やして頑張りましょう！｣

｢はい、よろしくお願いします。｣

｢それと、Aさんなのですが……先日お話していた通りで宜しかったですよね？｣

｢はい！勿論。｣

｢ありがとうございます！｣

実はA……ファースト写真集を出しやがるらしい。

まあ、美人なYouTuberは写真集出すよね。

可愛さ＆美しさが爆発する写真集となるだろう。

てつやは発狂し、としみつは｢俺は！？Adamdenは！？｣と言って荒れる。

りょうくんとゆめまるは食い入るように見て、しばゆーは……未知数だけどとりあえずあやなんの分とかポンスの分とか言って買い占めるだろう。

僕の次回作をかき消そうとする勢いで売れるに違いない。

コノヤロウ！！！！

アーーーーーッ！！！

『虫さん、悪いが私が貰ったね。』

｢うぜぇ！！｣

それにある程度自分の可愛さ自覚してるの腹立つんだよね！

謙遜とかしろ！

まあそこがいいんだけど。

｢──────────────本日はありがとうございました。改めまして確認です、Aさんの撮影日が来月の2019年3月8日、そして前々からおつたえしておりますように虫眼鏡さんの最終原稿締切が2019年5月2日です。今後とも宜しくお願い致します。｣

｢はい、ありがとうございました。｣

『ありがとうございました！』

会議が終わった。

僕らはなかなかない2人きりの時間を楽しもうってことで東京をぶらぶらする事に。