たとえあなたが…【茅ヶ崎至】 (ページ35)

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Review.73 ページ35

『新しい劇団員ねぇ。よっしゃ抜いた～』

茅ヶ崎「その人俺と相部屋になるから、条件合う人じゃないとなんだよね～。ちょっ、バナナ投げたの誰だ」

摂津「俺でーす。そんな人存在するんすか？」

茅ヶ崎「Aが春組入るなら全て丸く収まるんだけど」

『ないない。あぁ～！負けた…』

茅ヶ崎「俺に勝つなんて100年早い」

摂津「そういえばAちゃん、至さんに敬語使わなくなったよな」

『こうやって毎日過ごしてればね。それに同い年だし』

摂津「まぁそうだよな」

茅ヶ崎「ねぇ戻ってきなよ。新団員には今のAの部屋使ってもらってさ」

『絶対イヤ』

摂津「はっ、相変わらずっすね」

『とりあえず頑張りな。じゃ、明日朝から仕事だからお先～』

茅ヶ崎「おやすみ～」

摂津「おやすみなさいっす」

地方公演の日の夜
いづみちゃんが左京さんと話して、新しく劇団員を入れようと思ってるって言われたんだと
まぁ人数がいれば幅も広がるしね

『至の部屋をちゃんと掃除してくれる人がいいな～』

油断するとすぐ汚くするからアイツ

春組は至が最年長だし、それよりしっかりした人だから、年上の方がいいのかな？
いや、年下の綴くんもしっかりしてるしなぁ

『とりあえず部屋掃除してくれる人がいい』

大事なことだから二回言ってみた

古市「さっきから廊下でぶつぶつ何言ってんだ」

『あ、左京さん。いやぁ、至さんから新団員の話を聞きまして、どんな人がいいかなって考えてたんですよ』

古市「お前はどんなやつがいいと思ってんだ？」

『とりあえず春組に入るのは掃除ができる人がいいです』

古市「なんだその訳の分からない条件は」

『私の切実な願いです』

新団員
まぁ私もこの劇団に入って1、2ヶ月しか経ってないけど新しい人が入ってくるのは新鮮で楽しみだよね

これからどんな楽しいこと、辛いこと、悲しいことが待ってるんだろう
そして、至と私はどうなるんだろう…

未来のことはわからないけど、少なくとも悪いことばっかりではないはず

単なる感だけど、この劇団の人たちと過ごす日々は、私の人生に大きく関わる気がする

みんなとどういう関係になれるだろう

To be continued…