たとえあなたが…【茅ヶ崎至】 (ページ29)

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Review.68 ページ29

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会社員E「茅ヶ崎さ～ん。私茅ヶ崎さんと一緒のタクシーがいいですぅ」

会社員F「えー私も～」

あー
会社の飲み会はこれがあるから嫌なんだよな…

茅ヶ崎「僕、二軒目は遠慮しておきます(ニコッ」

会社員G「なぁに言ってんだ！若いもんが遠慮するな！」

別に遠慮してるわけじゃなくて、早く帰りたいだけなんですけど…

茅ヶ崎「ハァ…」

酒を飲むなら劇団のやつらと飲むのが一番楽しいし、楽だ
そこにAも加わったらなお良き

今度紬と丞でも誘って4人で行くか

会社員E「茅ヶ崎さん行きましょ！」

ギュッと腕に絡みついてきた女性
全然仲良くもないのに来られるとちょっと…いや大分ウザい
香水の匂いがキツすぎてむせそう…

どうにかこの状況を切り抜ける方法は…

バッ…

この人混みの中、1人傘をさして歩き出した人に目がいった

朝見た服、バック、クリーム色の髪の毛…

茅ヶ崎「A！」

勝手に口が動いて見慣れた後ろ姿に声をかけていた

恐る恐る振り返る彼女
その表情は、明らかに嫌そうな顔をしていた

茅ヶ崎「すみません。僕、あの人と帰ります(ニコッ」

会社員E「あぁ！茅ヶ崎さん…」

お先です、と付け足して雨の中、彼女の傘までの短い距離を走った

『えっ、二軒目行くんじゃ？』

茅ヶ崎「Aを1人で帰らすわけには行かないよ」

『ただ行きたくなかっただけでしょ』

茅ヶ崎「それもある」

『ほぼそれだろうが』

茅ヶ崎「傘俺が持つから。ほら、もっと寄って」

『わぁっ』

腕を引いてAの体を引き寄せる

『何やって…！会社の人もすぐそこにいるのに勘違いされるじゃん！』

茅ヶ崎「別にいいよ」

『私が良くないんだよ！ニュースとかになったらどうするの！』

茅ヶ崎「その時は責任もってAと結婚する」

『はぁ？！』

一発ぐらいパンチくるかな…
と思っていたら

『…バカ』

とそっぽを向いて言われただけ
そしてAの耳は赤くなっている

可愛すぎ…

『もう、早く帰ろ！！』

茅ヶ崎「…うん」

マジで誰にも渡したくない…

『月曜日、めんどくさいことになってるだろうけど、自業自得だからね』

茅ヶ崎「付き合ってるって言ってもいい？」

『言ったら1ヶ月素材集めに付き合わな「すみませんでした」よろしい』

To be continued…