たとえあなたが…【茅ヶ崎至】 (ページ13)

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Review.52 ページ13

茅ヶ崎「“幕が上がっている時は他人の人生を生きてる。なんにだってなれる。その喜びに魅せられたから私は役者をやめれない”って言ってたの、覚えてない？」

『っ…』

そうだ…

『…私馬鹿だ』

茅ヶ崎「今さらどうした」

『それちょっと酷くない？』

私は役者
舞台でも、映画でも、ドラマでも、私は他人の人生を生きてるんだ
それがすごく楽しいんだ

でも私は、至と別れたことによって恋愛ものを演じることに苦痛を感じてた
私情を持ち込んでたんだ
演じているのは、私の人生じゃないのに…

それなのに、なにも悪くない至を自分の中で邪魔者扱いにして…

大事なこと、忘れてた

『至、その言葉覚えててくれてありがとう。なんか色々スッキリしたわ』

茅ヶ崎「は？」

決めた…
この6年間ひきずった

『私ね…

至とやり直したい、“友達”として』

茅ヶ崎「っ…！」

『昔私が至を傷つけたことは変わりない。きっと至は私のことがイヤだと思う…でも、この6年間ずっとモヤモヤしてて…ちゃんと整理したいの。私のワガママ、聞いてくれませんか…？』

全て整理して、今度こそ前に進む
それがお互いのためにもなる

茅ヶ崎「…イヤだ」

『っ…』

茅ヶ崎「俺はたぶん“友達”じゃ満足できなくなるから」

それってどういう…

茅ヶ崎「俺はカッコ悪いことにまだAのことが好きだったりするんだよね～」

『じょ、冗談はやめ「本気だよ」ちょっ、いた…』

はい、ソファに押し倒されましたね
顔近い近い近い近い！！！
力もなんか昔より強くなってるし！！

茅ヶ崎「もうAの中ではただの元カレかもしれないけど、俺は違うから…覚悟しといてね？(ボソッ」

み、み、み、耳元でそんなこと…

『言うなぁ！！！(ゴツンッ！』

茅ヶ崎「痛っ！」

思いっきりおでこに頭ぶつけて痛がってる隙に逃走

“茅ヶ崎「覚悟しといてね？」”

なんでこうなったぁぁぁぁぁ！！！！！

To be continued…